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[試合速報と談話]2022.7.13

まさかやっ! 比嘉大吾がダウン!

比嘉大吾がダウン!

 元WBC(世界ボクシング評議会)フライ級王者の比嘉大吾(26=志成)が13日、元WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者のフローイラン・サルダール(33=比国)を相手に、バンタム級8回戦で対戦した。

ダウンしても諦めない比嘉大吾(志成)。

 テンポのいいリズムで、鋭い踏み込みから積極的に仕掛けた比嘉は、サルダールのワンツーにも反応して、上々のスタートを切ったが、3ラウンドに、右目上を大きくカット。4回には、右フックをねじ込まれて、まさかのダウン。それでも、冷静にピンチを切り抜けると、後半は、鋭い連打とペース配分で、ポイントを挽回。逆転判定勝利を挙げた。

採点表

 「すみません、倒されました〜。僕より周りが焦りましたよね?」と笑いながら会見に応じた比嘉大吾。「傷に対しては、こんな感じかという印象。切ったときは何も感じなかったが、明日縫う方が怖い」と、深く切った右目上をかばった。

逆転勝利。メンタルも強くなった比嘉大吾

 ダウンを喫した場面に話が及ぶと「気づいたら倒れていて、初めての経験で(ダウンするというのは)こんな感じかと思った。怖かった。立てて良かった。ジャブが出ず、距離が掴めずに焦って攻めたところをやられてしまった。アマ、プロ含めて初のダウン。スローモーションに見えた。人って、倒れるんですね」と振り返った。立ち上がった後は「一度倒されてるから、倒し返さないと負けると思い、開き直って攻めた。今日はいいとこがなかった。負けたと思った」と淡々と話した。

和やかな雰囲気の比嘉大吾

 ダウンを喫した後も気持ちを切らずに、メンタル面の成長を見せた比嘉だが、「ボクシングがまだ迷っている。チャンピオンの時とは違うボクシングをしている。今の階級に合わせた自分のボクシングを完成させてまた頑張る。(今は)考えと身体が一致していない。周りに意見を聞きながら、どういうトレーニングをするか、自分でも考えないといけない」と語って、締めくくった。