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[試合後談話]2022.7.10

星野敬太郎の最後の弟子が圧巻デビュー!

左:樫谷樹歌(TIGER WING)
 薬師寺ジム主催の「SPLENDID BOXING」が10日、愛知・刈谷市あいおいホールで行われ、全7試合で熱戦が繰り広げられた。

 第5試合、56.0kg契約4回戦では、樫谷樹歌(20=TIGER WING)と満生敦巳(23=オキナワ)が対戦。元WBA(世界ボクシング協会)ミニマム級王者の故・星野敬太郎の下でボクシングを始めた樫谷が、初回にダウンを奪った。
デビュー戦をKO勝ち
 樫谷が、初回に左ボディから右ストレートを決めてダウンを演出。倒しにかかったが、相手の左フックでバランスを崩し、ピンチに陥った。しかし、2回に左ボディから左フックをフォローし、2度目のダウンをゲット。再開後、左右をまとめて、レフェリーストップに持ち込んだ。
「星野会長に報告したい」
 小学3年から中学2年まで、コパン星野敬太郎ジムでボクシングをしていた樫谷だが、ジム閉鎖に伴い、中学3年で元日本・OPBF東洋太平洋フライ級王者の中野博氏が会長を務めるタイガーウィングジムに籍を移した。その後、中京高校ボクシング部を経て、同ジムでプロデビューを果たした。試合後、取材に応じた樫谷は「今日の勝利を、天国にいる星野会長に報告したい」と語った。
「落ち着いてできた」
 激戦を制しての勝利に「結果的に勝てて良かったが、課題が見つかった。初回に左フックをもらって焦ったが、2ラウンドが始まる前に気持ちを落ち着かせた。(試合前は)プレッシャーがあったが、勝ててホッとしている」と安堵の表情を浮かべた。
中野博会長と頂点を目指す
 中野会長は「勝って結果オーライだが、ヒヤヒヤした。しかし、最後に倒し切ったことに関しては満点」と話すと、「これからどんどん可能性を広げてあげたい」と今後の活躍に期待を寄せた。

 「まだまだ未熟だが力をつけて、来年の新人王を目指す」。中日本にまたひとり楽しみな新人が現れた。