王者達の動向が気になるWBAランキング
WBA(世界ボクシング協会)が1日、最新の世界ランキングを発表した。
バンタム級スーパーチャンピオン井上尚弥(29=大橋)と、ライトフライ級のスーパーチャンピオン京口紘人(28=ワタナベ)は6月に試合を行い、お互いに勝利を飾っている。
井上はノニト・ドネア(39=比/米)を倒してWBC王座も獲得し、WBAスーパー・IBF・WBCの3団体統一王者に君臨。世界的ボクシングの老舗雑誌「The Ring」のPFP1位にも選ばれた。
※PFPとは、全選手の体重が同じだったら誰が一番強いかを決める仮想のランキングで、人気や実力に加えて、衝撃度や影響力など総合評価の格付け。ちなみに、日本人で1位に選ばれたのは井上が初めて。トップ10に入ることも珍しい。ボクシングファンは、野球でいえば、大谷翔平のメジャーリーグMVPに匹敵すると表現する。
一方、WBA内王座統一戦を敵地メキシコに乗り込んで決行した京口も、TKO決着で無事王座防衛に成功。この階級のWBA世界王者のベルトを一つにした。
モンスターが国内で行われたビッグマッチで評価を一段と高いところに押し上げたとすれば、京口はそれを敵地メキシコで実践してきたといっても過言ではない。アウェイの地メキシコでの一勝は、海外での評価をまた一つ積み上げたことは間違いなし。今後がますます楽しみだ。
ランキングに関して、日本人選手で動きがあったのは、亀田和毅(30=TRY BOX)。7月30日にフェザー級10回戦を予定しているが、ランキング上は、スーパーバンタム級が主戦場。この日、同時に発表された日本ランキングはスーパーバンタム級2位だったが、今月のWBAランキングもスーパーバンタム級で評価されていて、今月はひとつ上がって2位となった。
海外からの一番のニュースは、なんといってもライト級だろう。世界トップ戦線で活躍する選手達、特にチャンピオン達が今目指しているのは、主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)の世界王座統一を意味する「Undisputed champion」。ライト級のデビン・ヘイニー(23=米国)が、ジョージ・カンボソスJr.(29=豪州)から全てのベルトを奪い取って、時の人となった。ボクシングモバイルの新サービス「ランキング+PLUS」で各階級の動きをチェックすることをおすすめしたい。