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[試合後会見]2022.6.29

橋詰将義vs田中恒成! KO決着!

WBO-APスーパーフライ級王座戦
 WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級タイトルマッチが29日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル.89」のメインイベントで行われ、王者の橋詰将義(28=角海老宝石)と挑戦者で元世界3階級制覇王者の田中恒成(27=畑中)が拳を交えた。

 初防衛戦で元世界王者を迎えた橋詰と、「世界への最終ステップ」と位置づけた田中の対決に注目が集まった。

 試合後の両者のコメントを届ける。
強い田中恒成が帰ってきた!
 田中が有言実行のTKO勝ちを飾った。初回は、サウスポー橋詰がジャブから左ストレートに繋げて先制攻撃。手数が少なかった田中だが、2回になると相手のパンチに反応して右ストレートを好打。一気にペースを手繰り寄せた。その後も田中は、左ボディを軸としたコンビネーションで積極的に攻めると、5回にロープに詰めて、怒涛の連打でフィニッシュした。
「会長の期待に応えることができた」
 試合後に囲み取材に応じた田中は「内容は決して良くなかったが、久しぶりにKO勝ちの雰囲気を味わいたかったので、中盤に仕留めることができて良かった。会長の期待に応えることができたと思う」と会心の勝利に頬を緩めた。

 初回は、距離の遠い相手にやりづらさを感じさせたが「1ラウンドの終わりには、距離を掴めた」。「プレスをかけつつ、攻め急いでカウンターをもらわないこと。それと同時に勝負どころを逃さないことを意識した」と試合を振り返った。
世界4階級制覇に待ったなし!
 田中は「内容が悪かったから、世界戦をしませんじゃなくて、世界で戦いたい」と世界戦を熱望した。
 会見に同席した畑中清詞会長は「(WBOアジアパシフィック王座挑戦の)チャンスが来たから、後楽園ホールで、ハッキリと力の差を見せてほしいと伝えた」と話すと、「チャンピオンサイドにも事情があると思うが、世界挑戦に向けて進んでいきたい」と世界4階級制覇へGOサインを出した。ターゲットは、WBO王座とIBF王座だという。

ターゲットはWBO王座とIBF王座

 畑中会長は「年内の世界戦は厳しいと思うので、来年には挑戦させたい」と、次戦は名古屋での試合を予定していることを明かした。

久しぶりの後楽園ホールは楽しかった

 後楽園ホールのリングに上がるのは、4戦目でOPBF東洋太平洋王座を獲って以来、約7年8ヶ月ぶりだ。「新幹線に乗って来たが、なんだか懐かしい気持ちだった。客席が近くていいですね」と笑顔を見せた。
「結果がすべて」
 一方、WBOアジアパシフィック王座初防衛に失敗した橋詰は「結果がすべて。悔しいです」と、声を絞り出し会場を後にした。
採点表