[インタビュー]2022.6.14
元世界王者の古川夢乃歌が復帰!
古川夢乃歌(山木)
元WBA(世界ボクシング協会)女子アトム級王者の古川夢乃歌(28=山木)は、6月22日(水)に後楽園ホールで開催される「第100回オーバーヒートボクサーズナイト」で、日本女子フライ級10位の阿比留通子(32=世田谷オークラ)を相手に、約5年ぶりの復帰戦に臨む。
古川は、2017年10月にアルゼンチンで行われた世界戦で敗れると、その試合を最後に引退。キックボクシングに転向し4年活動したが、再びボクシングに戻ってきた。
電話取材に応じた古川は、ボクシングへの熱い思いを語った。
古川は、2017年10月にアルゼンチンで行われた世界戦で敗れると、その試合を最後に引退。キックボクシングに転向し4年活動したが、再びボクシングに戻ってきた。
電話取材に応じた古川は、ボクシングへの熱い思いを語った。
2016年8月に世界王者に就いた
2012年4月にデビューした古川は、3戦目で初勝利を挙げると、強烈なパンチ力を武器に頭角を現し、2016年8月に王座決定戦で世界チャンピオンに輝いた。初防衛に成功すると王座を返上し、2階級制覇を目指し、敵地アルゼンチンで挑んだが判定負けを喫した。
世界戦後に「就職活動のために」と一度はグローブを吊るした。しかし、職場の社長が格闘技が好きだったようで、「せっかくなら続けてみたら」と言われたのを機に、「新しいことに挑戦してみよう」と、キックボクシングを始めたという。
世界戦後に「就職活動のために」と一度はグローブを吊るした。しかし、職場の社長が格闘技が好きだったようで、「せっかくなら続けてみたら」と言われたのを機に、「新しいことに挑戦してみよう」と、キックボクシングを始めたという。
キックボクシングからボクシングに再転向
キックボクシングでは、距離感の違いに苦労した。「パンチを当てようとすると、ローキックが飛んできて、(自分のパンチが)当たらなかった」。まったくの未経験のため蹴りを練習していたが、「なかなか通用しなくて」と持ち味であるパンチを主武器にキックボクサーと勝負していた。そのうち、「やっぱり、またボクシングがやりたい」とボクシングへの情熱が再燃した。
「天海ツナミさんのような選手になりたい」
同じジムに所属する元女子世界2階級制覇王者の天海ツナミ(37)とのスパーリングで腕を磨いている。「(ツナミさんは)これまでで一番強い。ツナミさんのように海外で戦える選手になりたい」と、世界王座奪還と、海外戦を目標に掲げた。
ミニマム級からフライ級で戦っていく
「以前は、何も考えずにガンガン攻めることだけで戦っていたが、アルゼンチンでの試合では通用しなかった」と、今では攻防の組み立てができるようになったという。
次戦は51.2kg契約戦でのリングとなる。「相手が見つからず、引き受けてくれたのが阿比留選手だけだった。相手は大きいが、やってくれるのなら」。今後は、ミニマム級からフライ級を主戦場にしていく。
次戦は51.2kg契約戦でのリングとなる。「相手が見つからず、引き受けてくれたのが阿比留選手だけだった。相手は大きいが、やってくれるのなら」。今後は、ミニマム級からフライ級を主戦場にしていく。
「昔より今の方が強い」
「相手はタフなので、無理にいかず一番は冷静に戦うこと。チャンスがあれば、倒しにいく」と意気込んだ。
「昔チャンピオンだった時より、今の方が強い」。古川は、電話口で進化に自信を示した。
「昔チャンピオンだった時より、今の方が強い」。古川は、電話口で進化に自信を示した。