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[帰国後会見]2022.6.6

尾川堅一がイギリスから無念の帰国。

下を向く尾川堅一

 IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王座初防衛戦を英国ウェールズ地方のカーディフで戦った尾川堅一(帝拳)が6日、ロンドンヒースロー空港発のJAL便で帰国した。

王座を明け渡した尾川堅一(帝拳)
 初回の入りは、チャンピオンらしくジャブを突きながら、プレスをかけるなど、ペースを掴んでいるように見えたが、動きに変化をつけようとギアを入れ直したところに、思わぬ落とし穴があった。2回、ジャブから組み立てていたコルディナが、一瞬の間合いを切り裂くように踏み込むと、ノーモーションの右ストレートで尾川のアゴを打ち抜いた。立ち上がろうとした尾川だが、レフェリーは10カウントを数え上げた。
進退は明言せず。
 ファンのみならず、日本のボクシング関係者の期待も大きかっただけに、今回の遠征防衛戦の結果には、本人も落胆ぶりを隠せず。「心に大きな穴が空いた」と今の心境を語ったが、今後の進退に関する明言は避けた。