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[記者会見]2022.6.3

井上尚弥とドネアがついに対面!

決戦まで残り4日!
 バンタム級3団体王座統一戦の記者会見が3日、横浜市内のホテルで行われ、WBA(世界ボクシング協会)バンタム級スーパー・IBF(国際ボクシング連盟)同級王者の井上尚弥(29=大橋)とWBC(世界ボクシング評議会)同級王者のノニト・ドネア(39=比/米)が壇上に上がり、試合への意気込みを語った。

 壇上に3本のベルトが置かれた中で、両者とも「(バンタム級)4団体統一に向けた試合になる」と決意を示した。

 試合は、6月7日(火)にさいたまスーパーアリーナで行われ、AmazonPrimeVideoでライブ配信される。
WBSS決勝戦以来の再戦
 2019年11月7日のWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)決勝戦以来、約2年7ヶ月ぶりの再戦となる。多くの報道陣を前に、2人は目を合わすことなく緊張感を漂わせた。

 井上は「ドネアとの再戦で非常にワクワクしているし、こうして目の前に3本のベルトが並ぶと、よりモチベーションが上がる。一度手を合わせているが、自分自身もファンも楽しみな一戦。(試合まで)残り4日間でやることは少ないが、よりイメージを高めていきたい」と、ハッキリとした口調で試合への決意を語った。
「初戦よりモチベーションが高い」
 井上戦後、すぐに「もう一度戦ったら勝てる」と話していたドネア。その理由を聞かれると、「あの一戦の直後、すぐに火がついた。それは、あの日は自分にとってベストではなかったから。初戦よりモチベーションが上がっている」と話すと、「井上が試合を受けてくれたことに本当に感謝している。コンディションも良く、自信に満ち溢れている」と落ち着いた表情を見せた。
「4団体統一への通過点」
 井上は、「バンタム級での戦いが、よりフィットしているように見える」とノルディ・ウバーリ(フランス)、レイマート・ガバリョ(比国)といった強豪を倒し、存在感を示してきたドネアの印象を語ると、「ドネア戦以降、3戦したがこの試合に懸ける思いが一番強い。試合が決まった時から、この試合に向けたトレーニングに励み、自分でもすごく成長していると感じている。4団体統一に向けての通過点にしか過ぎない一戦」と、ゴールはまだ先にあるとした。
「キャリア最大の一戦」ドネア
 「私にとって、キャリア最大の一戦になる」。2007年7月にIBF世界フライ級王座を獲得してから数々のビッグマッチを経験し、世界5階級制覇を達成したレジェンドボクサーがこの一戦の位置づけを示した。

 「井上選手は、より強くなっていると思う。お互いに最強になっているが、私の一番の変化はモチベーションと集中力。『井上選手に勝つ』という確固たる目標があるので、気持ちの高まり方が違う」とベストパフォーマンスを更新し、リベンジを果たすつもりだ。
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 この試合に勝てば、WBO(世界ボクシング機構)同級王者のポール・バトラー(33=英国)との4団体統一戦に期待が高まる。井上が「この試合に無事に勝てば、年内にでも4団体統一したい」と言えば、ドネアも「まだ成し遂げていない4団体統一王者を目指す」と語った。

勝者はポール・バトラーとの4団体統一戦へ!

 会見に同席したプロベラム社のリチャード・シェーファー・プロモーターは、「これまで多くのビッグマッチをプロモートしてきたが、(井上vsドネア戦は)なによりも大きな試合。(4団体統一戦は)ファンだけではなく、全プロモーターの最終的目標。ここしばらく実現できている選手がいないので、必ず実現させたい」とバトラーとの一戦を約束した。