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[試合後談話]2022.5.29

大阪・和泉市で衝撃KO決着!

大阪で熱き戦いが繰り広げられた
 日本フライ級10位の中嶋憂輝(26=角海老宝石)と森青葉(22=泉北)が29日、大阪・和泉シティプラザ弥生の風ホールで開催された「フレッシュボクシング一丸」のメインイベント、51.5kg契約8回戦で対戦した。

 試合は序盤から大きく動いた
中嶋憂輝(角海老宝石)がKO勝ち
 サウスポー森が上下にパンチを散らす中、中嶋はじっくりと相手の出方を伺う形でスタート。試合が動いたのは2回。中嶋は右ストレートを決めてダウンを演出。ボディにもパンチを入れてジワジワと攻めると、4回に左フックでダウンを追加。最後は右フックで森をキャンバスに沈めた。8戦目で初の関西遠征を迎えた中嶋が、圧巻のパフォーマンスを見せた。
「相手の癖を見抜いた」
 引き分けが続き、約2年4ヶ月ぶりに勝ち名乗りを受けた中嶋は、「プロ入り後、初めての関西での試合で(中嶋は奈良県出身)、勝ててホッとしている」と、控室で満面の笑みを浮かべた。

 「初回は距離が遠くて厄介だなと思ったが、2ラウンドが始まってすぐに、相手の癖がわかった。ダウンを奪ったパンチは狙っていたもので、手応えを感じた」とKO勝ちに胸を張った。
チームで掴んだ勝利!
 1995年生まれで、今年の7月の誕生日で27歳を迎える。同年代には、田中恒成(畑中)や井上拓真(大橋)をはじめ強い選手が揃っている。

 ジム内でも同い年の鈴木雅弘や堤聖也がタイトル戦に絡んでいて、刺激を受けているという。「一戦一戦、勝っていきチャンスを掴みたい」と抱負を語った。
「すぐに再起する」
 一方、12戦目で初のKO負けを喫した森は、「相手はKOを狙ってくると思ったので、上下に散らして後半勝負の作戦だった。初回が終わった時は良い感じだと思った。最初にダウンした右ストレートは見えなかった。効いていないと思ったが…」と肩を落とした。

 それでも「ここで腐っているわけにはいかない。すぐに再起して上を目指す」と復活宣言した。
大杉繁美会長(泉北ジム)
 興行終了後に取材に応じた泉北ジム大杉繁美会長は「お客さんに喜んでもらえて何より」と、イベントの成功に安堵の表情を浮かべた。

 この日、泉北ジムからは3選手が出場。松本磨宙(20)は勝利したが、メインの森とアマチュア45戦29勝16敗の成績を残しプロに転向した山原武人(22)の2人にとっては、悔しい結果となった。「森と山原が結果を出せなかったのは自分の責任。チームで一からまた頑張ります」と前を向いた。