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[試合後談話]2022.5.8

GW最終日! 刈谷で激戦!

勝利の女神が微笑んだのは!?
 日本フライ級10位の村上勝也(27=名古屋大橋)と日本スーパーフライ級18位の青山功(33=セレス)が8日、愛知・刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催された「KNOCK OUT BOXING」のメインイベント、51.8kg契約8回戦で対戦した。

 3連勝中の村上の勢いが勝ったのか? それとも青山が連敗を脱出して再浮上したのかーー。
村上勝也(名古屋大橋)が判定勝ち
 右アッパーを効果的に決めた村上が勝利した。前に出てくる青山に対し右アッパーを決めると、ジャブからワンツーにつなげて見栄えの良さをアピール。相手のボディ攻撃をクリンチで遮断すると有効打で上回った。
「内容には満足していない」
 4連勝を飾った村上だが「接近戦でのアッパーと左ボディに手応えを感じたが、相手に対策されているなと思った。負けはないがドローかもしれないと思った。もっと実力を上げていかないといけない」と内容には満足していないようだ。

アッパーに手応えを感じた

 2~3月にかけて前WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の矢吹正道(29=緑)のスパーリングパートナーを務めた。村上は「矢吹さんにボコボコにされて、試合よりダメージがあったが得るものがあった。ここまでやりきったと自信がついた」と語った。

 「自分がタイトル挑戦なんてまだまだ早い」と謙遜した村上は、「自分は地味なスタイルなのでコツコツと勝っていくだけ」とさらなる飛躍を誓った。
大橋弘政会長
 この日の興行を主催した名古屋大橋ジムの大橋弘政会長は「全員に言えることだが、プロなので、もっと魅せる試合をしないといけない。メインイベントは勝ったが反省ですね」。「中日本の4回戦ボクサーのレベルを上げていきたい。全日本新人王を獲る選手が出てきてほしい」とイベントを総括した。
「力を出し切ることができなかった」
 一方、悔しい結果となった青山は「気持ちの弱さが出て、相手がクリンチをしてきた時に振りほどくことができなかった。まとまったボクシングをやろうとしすぎてしまった」と唇を噛んだ。
村井貴裕(名古屋大橋)が5年ぶりに勝利!
 セミファイナルでは、元日本ランカーの村井貴裕(25=名古屋大橋)と松浦克貴(25=岡崎)が拳を交えた。2回以降、村井が重厚なプレスから豊富な手数で攻め立て勝利した。

 約5年ぶりに勝ち名乗りを受けた村井は「久しぶりに勝ったが、何とも言えないうれしさですね」と感無量の表情を浮かべた。

「自分を証明していく」

 2018年2月の試合を最後に一度グローブを吊るした村井は、就職のため大阪から名古屋に移り住み、ボクシングとは無縁の生活を送っていた。しかし、「生きた心地がしなかった。自分を表現できる場所に戻って証明したかった」と会社を退職し、カムバックした。復帰後3戦目でようやく念願の勝利を手にした。