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[試合後談話]2022.4.12

東西の注目女子対決!

右:晝田瑞希(三迫)が先手を奪う
 日本女子フライ級2位の晝田瑞希(25=三迫)対OPBF東洋太平洋女子スーパーフライ級王者のぬきてるみ(33=井岡弘樹)戦が12日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナル、女子スーパーフライ級8回戦で行われた。

 サウスポー晝田がスピードを活かした攻撃でペースを握ったが…。
 
晝田瑞希(三迫)が判定勝ち
 晝田が後半のピンチをしのぎ切り勝利を掴み取った。前半はサウスポー晝田が上下の打ち分けを見せながらテンポの良い攻撃を披露。プレスをかけてくるぬきを上手く捌いた。試合は晝田のペースで進んでいたが、流れが変わったのは7回。ぬきの右フックを浴びてダウンを喫した。その後、同じパンチで倒れた晝田は、足を使って後続打を避けると、8回は果敢に打ち合いポイントを奪った。2勝目を挙げた晝田だが、リング上で悔し涙を流した。
「ムキになったところにパンチをもらった」
 試合後に取材に応じた晝田は「パンチを当てても向かってくるので効いていないのかと思い、ムキになって打ちにいったところに右をもらった。気がついたら倒れていた」とダウンシーンを振り返ると、「お客さんには『見ていて面白い試合だった』と言ってもらえたが、理想とするボクシングではなかった」と、トーンは上がらなかった。

 続けて「自分の弱さを実感した。弱いけど諦めずに立ち向かう姿を見てもらい、お客さんに少しは元気を与えることができたかなと思う」と話すと、感情が高ぶり涙を流した。
「これからもっと強くなる」
 本日12日は晝田の26歳の誕生日だ。記念すべき日に勝利した晝田は「せっかくの誕生日なのに(辛勝で)微妙ですね」と苦笑いを浮かべた。ピンチを乗り越えて現役王者に勝利した晝田は、経験を糧にさらなる進化を遂げる。