平安山裕子「進化した姿を見せる」
元OPBF東洋太平洋女子バンタム級王者の平安山裕子(へんざんゆうこ/35=平仲BS)は、4月16日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催される「REAL SPIRITS.79」において、日本女子同級3位の赤林檎(あかりんご/27=真正)と空位のWBOアジア・パシフィック王座を懸けて対戦する。
昨年6月、谷山佳菜子(35=ワタナベ)と空位の日本女子バンタム級王座を争い、負傷判定負けで王座獲得はならなかったが、約10ヶ月ぶりの再起戦は前戦に続き、タイトル挑戦というチャンスが巡ってきた。
※撮影時のみマスクを外していただきました。
前戦に続いてタイトルマッチに出場することが決まり、平安山は「こうしてまた挑戦できる機会がこんなに早く巡ってきて、ツイている」と喜びの思いを表した。長濱陸トレーナーとボクシングを基礎から見直して「ここ最近になってやっと点と点が結びついてきて、視野も広がり、良い感触が出てきた」と言い、「少しずつ自信がついてきた」と充実した表情を見せた。
デビューから3戦目でタイトル挑戦と勢いのある赤林檎との対戦が決まり「ランキング的に、いつかは対戦すると思っていた」と言うが、「実は(赤林檎選手のことは)はっきり見たことがなくて、よくわからないんですよ」と予想外の答えが返ってきた。
しかし、普段から対戦相手の映像はほとんど見ないと話し、その理由は「見たら緊張するので…、変に意識すると自分が出せなくなる」と苦笑いした。「相手と対峙した時に感じたことをセコンドに伝えて、指示を仰いで戦います」と、セコンドに全幅の信頼を寄せて挑むという。
会場で観戦した平安山は「自分を信じて向かっていく姿に、とても刺激をもらった。私も負けていられない」と、後輩から大きなパワーをもらった。
平仲ジムに入門し、プロデビューから12年が経った。「(1番在籍が長い)私がタイトルを獲ることで後輩たちの刺激になればいい」と言葉に力を込めた。
「いただいたこのチャンスを必ずモノにしたい」。力強く決意を口にした平安山が敵地でベルトを掴みにいく!