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[試合後談話]2022.3.28

ジロリアン陸vs粕谷雄一郎! すごいKO!

衝撃KO!
 日本ライト級5位のジロリアン陸(33=フラッシュ赤羽)が28日、後楽園ホールで開催された「オーバーヒートボクサーズナイト99」のメインイベントに出場。62.0㎏契約8回戦で、元日本ランカーの粕谷雄一郎(25=角海老宝石)と対戦した。

 タイトル挑戦に弾みをつけたいジロリアンと、ランキング復活を目指す粕谷がリング上で対峙すると、会場に緊張感が走った。

 試合後の勝者のコメントを届ける。
ジロリアン陸(フラッシュ赤羽)がKO勝ち!
 またしてもジロリアンの強打が爆発した! 初回からジロリアンがジャブを軸に右を叩きつけて先制攻撃。粕谷はブロックで回避した。しかし、2回になるとジロリアンのワンツーが顔面を捉えだす。3回には右アッパーから連打で攻勢。クリンチで凌いだ粕谷は、ボディ攻撃で反撃に転じるが、ジロリアンは慌てる素振りを見せず、5回に左フックから右をフォローして決着をつけた。
KO勝率92.8%!
 豪快に倒したジロリアンは「こんなに打たれ強い選手は初めてで、倒すのは難しいと思った。今日は判定勝ちも頭をよぎった」と、粕谷のタフネスぶりに驚いたが、「今日はジャブがよく決まった。技術的にも上回ることができたし、理想的な試合ができた」と会心の勝利に胸を張った。

ジロリアン陸が進化した!

 これまで一撃必殺のパンチャーのイメージが強いジロリアンだが、コンビネーションを見せるなど進化した姿を見せた。
「日本王座に挑戦するかはまだわからない」
 日本ランキング5位で王者の宇津木秀(27=ワタナベ)への指名挑戦権を持つ。次戦は日本タイトル挑戦が濃厚だ。しかし、ジロリアンのトーンは上がらなかった。「応援してくれる人には本当に申し訳ないが、自分は極端な怖がりなので、できれば強い相手と戦いたくない。(タイトル挑戦に)前向きではないし、すぐにやりたいとは言えない」とタイトル挑戦に関しては言葉を濁した。
 
 続けて「減量もキツいし、試合前のプレッシャーに耐えられる自信がない。精神的にもしんどい」とネガティブな言葉を並べた。
いよいよ日本タイトル挑戦か!?
 「バルコニー席にもお客さんが入り、大歓声がする中で戦いたい。それができれば心残りはない」。現在、コロナ禍の影響で会場での声援が禁止され、制限がある中での興行だが、ジロリアンは超満員の後楽園ホールで、観客が声を出して応援する中での試合を願った。

 会見が終わった後、エレベーターで一緒になった際、「(倒して)気持ちよかったな」とボソッと呟いたのが印象的だった。

 取材では「自分はボクシングに向いていない」と語ったジロリアンだが、ボクシングは好きでたまらないようだ。次戦は、いよいよタイトルマッチなのか!? 今後のジロリアンから目が離せない!