福岡県宗像で1年ぶりに熱いボクシング!
FUKUOKAジム主催の「REAL SOUL BOXING 61」が21日、福岡・宗像ユリックスで行われた。第2試合スーパーフェザー級4回戦では、堤啓至(18=FUKUOKA)と椛島泰誠(21=ミサイル工藤)が激突した。
デビュー戦同士のフレッシュな対決は衝撃の結末となったーー。
開始早々、サウスポー堤が左ストレートで効かせてラッシュをかけると、レフェリーが即座に試合をストップ。わずか34秒で決着をつけた。
34秒KO勝ちした堤は「入場する前までは緊張していたが、リングに上がる直前には緊張も解けていた。KOで勝てて気持ちよかった」と喜んだ。
小学5年~6年と中学2年、高校1年でジュニアチャンピオンズリーグとU-15(ボクシング協会主催の大会)で優勝経験があり、香椎工業高校在学時に国体に選出されていたが、コロナ禍で大会が中止になり、活躍の場をアマチュアからプロへと移した。
「強いジャブと弱いジャブの使い分けを練習していて、強いジャブを当てて効かせることができた」と話し、「会長から『自分のペースの時は手を出して繋げていけ』と言われたことを思いながら戦った。チャンスだと思い、倒しに行った」と、会心の勝利を振り返った。
今後の目標を聞かれた堤は「負けないことを目標に、一戦一戦頑張っていきたいです」と力強く語った。
メインイベントでは、ライト級6回戦で末吉史明(29=FUKUOKA)と浜崎隆広(36=仲里)が対戦した。初回、浜崎は右フックで効かせると、右を追撃しダウンを先取。末吉は右ストレートを再三打ち込み、クロスレンジではアッパー、右ストレートで反撃。激しいパンチの打ち合いになったが、三者三様の引き分けで勝敗はつかなかった。
連敗を止めたかった末吉だったが「初回のダウンで焦ってしまった。効いたがスタミナは回復したので、右ストレートやカウンターを当てることができたが…(最後の打ち合いは)気持ちだけで打ち合った」と振り返った。
「あと1勝でA級だが、足踏みしているから負けられないと思ったが…、勝ちたかった」と悔しさをあらわにした。
一方、引き分けに終わった浜崎は「右ストレートでダウンを奪って、仕留められるかなと思ったが…。後半ポイントを取られたので、採点は割れるかもしれないという印象だった。2-1くらいで勝てたらと思っていたが、残念だった」と唇を噛んだ。
敵地で貴重な勝ち星は掴めなかったが「今年で36歳になり、この1年が勝負なので3試合くらいしたい。試合ができるならどこでも行きます!」と今後に向けて前を向いた。