ボクシングモバイルニュース
[試合発表]2022.3.3

中谷潤人のV2戦! 山内涼太と激突!

中谷潤人(M・T)のV2戦が決定!
 WBO(世界ボクシング機構)フライ級タイトルマッチ、王者の中谷潤人(24=M・T)対同級2位の山内涼太(27=角海老宝石)の発表会見が3日、都内のホテルで行われた。

 試合は、4月9日(土)にさいたまスーパーアリーナで開催される村田諒太(36=帝拳)vsゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)の世界ミドル級王座統一戦のビッグイベントのセミファイナルとして行われる。

 中谷は当初、12月29日(水)に同級4位のクリスチャン・ゴンザレス(22=メキシコ)を迎えて、2度目の防衛を行う予定だったが、オミクロン株による外国人の新規入国を原則禁止とした政府の方針を受けて延期となっていた。
「ベストパフォーマンスを更新する」
 中谷の2度目の防衛戦は強打者の山内に変更になった。「相手は山内選手に代わったが、12月から延期になってからも練習を重ねて成長を実感している。ベストパフォーマンスを更新したい」と意気込んだ。
世界戦3試合連続KO勝ちを狙う
 中谷にとって日本人選手との対戦は、2019年2月に行われた望月直樹(横浜光)戦以来、約3年2ヶ月ぶりとなる。「攻守がまとまっていて、パンチ力がある」と挑戦者の印象を語ると、「一発のパンチ力があるので集中して戦いたい。最初からペースを握っていく」と王者としての力を示すつもりだ。

倒しにいく!

 昨年9月には、米国アリゾナ州で元世界王者のアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)を圧倒し初防衛に成功。試合を重ねる毎に存在感が増している。「次戦も倒せるようにアクションを起こしていきたい」と世界戦3試合連続KO勝利を狙う。
勝って石澤開選手に繋げる
 4月22日(金)には同門で前日本ミニマム級王者の石澤開(25)が世界初挑戦する。「ジムがすごく活気づいているので、結果を残して石澤選手に繋げたい」と言葉に力を込めた。
「驚くようなことをしていく」
 一方、10戦目で世界初挑戦の山内は、世界戦の話を聞いたのは今年の1月下旬のこと。「阿部トレーナー(阿部弘幸トレーナー)から話を聞いた時は冗談だと思った」と当時の心境を明かしたが、「めちゃくちゃ気合いが入った。人生で一番大事な試合になる。最高のパフォーマンスを見せて勝ちにいく」とベルト奪取を誓った。

 中谷の試合映像を見た山内は「完璧で穴がない選手。自分が上回っているところはパンチ力」とフライ級最強王者と言われる中谷の実力を評価。その上で「ただ、前に出てもやられるだけで意味がない。何か驚くようなことをしていきたい」とチャンピオン攻略に全力を注ぐ。
「ビッグイベントで結果を出す!」
 コンビを組む阿部トレーナーは「秘策は7つあるが、どこで出すかは言えない。勝ちにこだわる」とアップセットに自信を示した。阿部トレーナーと同じチームで元世界王者の小國以載(33)からも技術面やメンタル面でのアドバイスをもらい充実したトレーニングを重ねている。

 「結果で恩返しがしたい」。アマチュア時代、高校2年で選抜準優勝をしているが、大学時代は目立った成績を残せずプロに転向した。「最初は誰もここまで来るとは予想していなかったと思う。『今に見ておけ』と思いながらここまでやってきた。必ず世界チャンピオンになる」。山内がボクシング人生最大の一戦で頂点を目指す。