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[試合速報]2022.3.2

日本ランカー水谷直人が強打者と激突!

右:水谷直人(KG大和)が攻め込む
 日本スーパーバンタム級9位の水谷直人(32=KG大和)と濱口大樹(26=ワタナベ)が2日、後楽園ホールで開催された「WATANABE POMOTION&DANGAN248」のメインイベント、スーパーバンタム級8回戦で激突した。

 水谷がランカーの意地を見せて、タイトル挑戦をアピールしたのか? それとも2試合連続初回KO勝ちの濱口が、下克上を果たしたのか? 試合を終えた選手の感想を届ける。
水谷直人(KG大和)が判定勝ち
 日本ランカーの力を示した水谷が濱口の強打を封じた。サウスポー水谷は、右でコントロールしながら右フック、ワンツーをヒット。テンポの良い攻撃で着実にポイントを重ねて、最後まで濱口に付け入る隙を与えなかった。
「ランカーとして負けるわけにはいかない」
 試合後、取材に応じた水谷は「1~2ラウンドは相手の右を警戒しながら戦った。しっかりと打ってきたが(パンチの強さは)想定内だった。チャンピオンを目指しているので、ここで負けるわけにはいかない」と、完勝にも淡々と試合を振り返った。
「日本王座に挑戦したい」
 水谷が所属するKG大和ジムは、日本フェザー級1位の阿部麗也(28)を筆頭に、5人の日本ランカーがタイトルを目指している。「良い意味で出世争いができている」と話した水谷は、「自分も後輩に良いところを見せたい。ジムを盛り上げていく」と、先輩として背中を見せていくつもりだ。

 今後の目標を聞かれた水谷は「自分はピカピカの成績を残しているわけではないが、諦めずにここまで来た。チャンピオンの古橋さんに挑戦したい」と、日本スーパーバンタム級王者の古橋岳也(34=川崎新田)への挑戦を熱望した。
水谷直人(KG大和)に注目!
 取材を切り上げようとしたところ、水谷から「これだけはどうしても書いてもらえないでしょうか」と切り出された。

 話を聞いたところ、水谷は伝説のバンド「BOOWY」のドラマー、高橋まこと氏(68)と親交があり、この日初めて高橋氏が観戦に来た。そこで入場曲に「BOOWY」を使用する予定だったが、手違いで相手選手が入場してきた時に流れてしまったという。

 そのことを気にしていた水谷だが、試合後すぐに高橋氏から「良い試合を見せてもらい刺激を受けた」とメッセージをもらったことを明かした。水谷は「次こそはBOOWYさんの曲で入場して、また高橋さんに勝つところを見てもらいたい」と固く決意した。