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[試合後談話]2022.2.28

総力戦でスーパーフライ級2冠王者が誕生!

新チャンピオンはどっちだ?
 OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王座決定戦が28日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル85」で行われ、IBF(国際ボクシング連盟)同級14位の古谷昭男(23=六島)とOPBF同級1位、WBO-AP同級2位の橋詰将義(28=角海老宝石)が新チャンピオンの座を争った。

 関西の名門・六島ジムが自信を持って送り込んだ古谷と、20戦無敗の技巧派サウスポー橋詰がハイレベルな攻防を繰り広げた。

 試合後の両者のコメントを届ける。
橋詰将義(角海老宝石)が2冠王者
 サウスポー橋詰がジャブで組み立てるのに対し、古谷は右ボディストレートで応戦。アグレッシブに攻める古谷を橋詰が上手くコントロールする構図となった。5ラウンド終了時の公開採点は48-47×1(古谷)、49-46×2(橋詰)と割れた。中盤も古谷はボディに狙いを定めて体力を奪いに来るが、橋詰は足を使いながらワンツー、左ボディを決めて見栄えの良さをアピール。両者とも最後まで懸命に打ち合った。橋詰が判定勝ちで2冠王者に輝き、同門の福永亮次(35)が返上したタイトルをジムに取り戻した。
「何回か防衛して世界にいきたい」
 試合後、リング上でマイクを握った橋詰は「12ラウンドやってスタミナが切れたが上手く戦うことができた。幼少期からずっと目指していたアジアのベルトを手にしてうれしい」と喜びに浸ると、「このベルトを防衛して世界に行けるようにしっかりと練習していく」とスーパーフライ級で頂点を目指す。
「自分ができることはやり切った」
 一方、悔しい結果となった古谷は「自分ができることは精一杯やり切ったと思う。前半からもっと攻めきれたら…。橋詰選手はポイントを取るのが上手かった。スタミナでは絶対に負けていないと思ったので、ボディを攻めて後半勝負を狙ったが、橋詰選手は最後まで体力が落ちなかった」と電話口で感想を語った。
採点表