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[前日計量]2021.12.1

三代大訓vs西谷和宏! 高度な駆け引きに期待!

技術戦を堪能しよう!
 前OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者の三代大訓(26=ワタナベ)と元日本ライト級王者の西谷和宏(34=VADY)が1日、都内で前日計量に臨んだ。

 両者は明日の2日(木)に後楽園ホールで開催される「WATANABE PROMOTION&DANGAN」のメインイベント60.5kg契約8回戦で激突する。

 ここまで並みいる強豪を撃破し無敗記録を更新している三代とかつて日本王座を獲得した西のテクニシャン西谷が対峙した。
「そろそろKOで勝つ!」
 三代は、昨年12月に元WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(30=横浜光)に判定勝ちして以来、1年ぶりのリングとなる。リミットちょうどの60.5kgでクリアした。

フィジカルが強くなった

 2年前から寺中靖幸トレーナーの下、フィジカルトレーニングを開始。「以前より、数字が上がって寺中先生からも『良くなっている』と言われた」と成長を実感。「力を抜きながらスムーズにパンチを出せるようになった。何発でも出すことができる」と進化した姿が見せるつもりだ。

 三代は、1週間前に西谷の映像を細部までチェック。試合直前に相手を分析するのが三代のやり方だ。「やりずらい相手で、気を抜いたらやられる。周りからは『勝つでしょう』という雰囲気を感じるが、まったく油断はしていない」と西谷を最大限に警戒。その上で「空間と間合い、歪みの勝負になる。そろそろダウンを奪って仕留めたい」とKO勝利を目指す。
「経験の差を見せる」
 西谷は、昨年10月に現IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフェザー級王者の尾川堅一(33=帝拳)に判定負けを喫して以来の再起戦。300gアンダーの60.2kgでパスすると「無事に終わってホッとしている。明日の試合が楽しみ」と決戦を心待ちにしていた。

 西谷も三代に負けず劣らずの研究家で相手のことを徹底的に分析する。「三代選手のレベルが高いのはわかった上で対策してきた。相手の技を封じ込める。向こうも自分の動きを想定していると思うが、想定外のことをする」と秘策を用意してきたようだ。

 前戦で拳を交えた尾川は、日本時間28日に米国ニューヨークでIBF世界スーパーフェザー級王座を獲得した。試合映像を見たという西谷は「尾川選手に刺激を受けた。明日の試合で世界ランキングを奪い返して、リベンジする機会があれば最高のシナリオ」と勝利を誓った。