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[試合後談話]2021.11.23

大阪で9歳差対決! 勝負の行方は?

激戦の結末は!?
 泉北ジムと勝輝ジムが共催した「フレッシュボクシング一丸」が23日、大阪・和泉シティプラザ・弥生の風ホールで開催された。

  メインイベントでは日本フェザー級14位の殿本恭平(26=勝輝)と金井隆明(35=ディアマンテ)が拳を交えた。

 タイトル再挑戦を目指す殿本とランキング返り咲きを目指す金井が激戦を繰り広げた。
殿本恭平(勝輝)が勝利!
 殿本がランカーの力を示して最後はしっかりと仕留めた。殿本は、3回に右クロスで腰を沈めさせると4回にコーナーに押し込み連打で攻勢。しかし、金井も左フックで膝を揺らし反撃した。ジャブから組み立てた殿本は、7回に上下のコンビネーションでペースを維持。最終8回に右クロスから連打でダウンを奪って試合を終わらせた。
「来年は一から見直す」
 メインイベンターの役割を果たした殿本だが「ジャブが当たってくれたが、返しのパンチが出ず、コンビネーションもイマイチだった」と自らの出来に厳しめの採点をつけた。それでも「途中で効かせたが、ジャブでもっとスタミナを削ってポイントを奪っていこうと思った。最後はチャンスだと思い仕留めにいった」とフィニッシュまでの過程には納得の表情を見せた。

焦らずにチャンスを待ちたい

 昨年7月に、OPBF東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(35=大橋)に挑戦し、7回TKOで敗れたがフェザー級トップ選手の清水と真っ向から打ち合った。「今年は満足のいく練習ができなかったので、焦らずに一からやり直して、再来年にチャンスが来たら(タイトルに)挑戦したい」としっかりと土台作りをして2度目のチャンスを待つ。
最後まで執念を見せたが…
 一方、最後まで執念を見せた金井は「これが実力。殿本君の方が強かった」と潔く結果を受け止めた。
 金井は「体の衰えは感じなかったが、次の人生も考えると引退した方がいいのではないかと思った。でも、移籍して1試合もせずに辞めたらここまで頑張ってきた自分に対して失礼」と内定していた会社を辞退し復帰戦に懸けた。

 3年ぶりのリングに「いろいろなことがあり、10年ぶりに試合をした感覚だった」と話すと、「周りの人たちの支えがあってボクシングができた。感謝しかないです」とジムや応援してくれた仲間に感謝の気持ちを言葉にした。
米田優大(泉北)がKO勝ち
 第5試合スーパーフライ級4回戦では、米田優大(21=泉北)と垣内元気(27=斉藤スポーツ)が対戦。開始早々、右ストレートでダウンを奪った米田は、その後も冷静な試合運びでペースを維持。3回に右クロスでキャンバスに沈めた。
「ユース王座を目指す!」
 B級(6回戦)昇格を決めた米田は「向き合った瞬間に右ストレートが当たるような気がした。ゾーンに入って相手の動きがスローモーションに見えた」と初回のダウンシーンを振り返ると「前戦はムキになってしまったのでじっくりと攻めた」と会心のKO勝利に胸を張った。

 同門の森青葉(21)が先週の20日(土)に、神戸で日本ユース・フライ級王座決定戦に臨んだ。試合前のため会場に行かなかったが、YouTubeで先輩が戦う姿を目に焼きつけた。米田は「森さんの試合を見て刺激をもらった」と言うと、「コツコツと勝っていきタイトルを目指していきたい」と抱負を語った。