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[試合後会見]2021.11.13

亀田京之介vs英洸貴! 熱戦の行方は?

渾身の打ち合い!
 日本ユース・フェザー級タイトルマッチ、王者の亀田京之介(23=ハラダ)が13日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で開催された「Fighting Beat Boxing」のメインイベントで挑戦者の英洸貴(22=カシミ)を迎えて初防衛戦に臨んだ。

 活動拠点を大阪に移してから絶好調の亀田がベルトを守ったのか。それとも金沢から乗り込んできた英が王座を奪ったのか――。

 
英洸貴(カシミ)が新チャンピオン!
 英がボディへのジャブをヒットすれば、亀田は右カウンターを狙う形でスタート。2回以降はジャブの差し合いとなるが英のジャブが顔面を捉えた。流れを変えたい亀田は左ボディを突き刺し反撃。しかし、6回にもみ合いの中で押し倒してしまいプッシングによる減点1が課せられた。結果的にこの減点が勝負の大きな分かれ目となった。コーナーでカウンターを狙う亀田に対し、英は無理に踏み込まずワンツーをヒット。ラスト2ラウンドは、亀田がワンツー左ボディを決めるが、英もよく踏ん張り打ち返した。接戦を制した英が、2度目の挑戦で新チャンピオンに輝いた。
「ジムに勝利を届けることができて嬉しい」
 第5代日本ユース・フェザー級チャンピオンになった英だが、控室ではまず反省の言葉を並べた。「相手のジャブをパーリングしてから右、左を返す作戦だったが、右で終わってしまった。勝てて良かったが内容には納得がいっていない。練習してきたことが半分も出せていない」と表情を崩すことはなかった。

 しかし、カシミジムとしても英が昨年2月に勝って以来、約1年9ヶ月ぶりの勝利だったようで「本当に嬉しい」とこの時は笑顔を見せた。
左:森田亮平トレーナーも喜んだ
 金沢で防衛戦がしたい

ベルト獲得とともに日本ランキング返り咲きが濃厚だ。英は「ここで満足するわけにはいかない。目指しているのはもっと上」と飛躍を誓うと、「できれば金沢で防衛戦がしたい」と地元での凱旋防衛戦を熱望した。
「自分が弱かっただけ」
 一方、初防衛に失敗した亀田は「カウンターを狙っていたが、こっちのジャブに合わせてきたので上手いなと思った。ただ、ヤバいとは思わなかった」と言うと、「相手への態度が悪かったのは申し訳ないと思う。しかし、もみ合いになった時にレフェリーがインターバル中にも何度もこっちにだけ注意にきた。それは納得がいかない」と不満をぶちまけた。
採点表