FODライブ配信に感謝。井上拓真vs和氣慎吾
「FOD」で11月11日(木)19時〜ライブ配信!
井上拓真(25=大橋)と和氣慎吾(34=FLARE山上)によるWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦をフジテレビの公式動画配信サービス「FOD」でライブ配信されることが決まった。配信時間は、試合のある11月11日(木)19時から20:30を予定している。
勝てば「天国」負ければ「地獄」。
元WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓真と世界再挑戦を目指してきた和氣慎吾。
拓真はWBC正規世界王者との王座統一戦でプロ唯一の黒星を喫した。それでも、1年2ヶ月ぶりの再起戦となった今年1月のOPBFバンタム級タイトルマッチで、栗原慶太(28=一力)から王座奪取に成功。ベルトは返上したが安定感のあるボクシングは健在。今回は階級を一つ上げて初めての試合となる。
一方の和氣は、2016年7月にIBFスーパーバンタム級王座決定戦でジョナタン・グスマン(32=ドミニカ)にベルトを譲って以来、世界ランキングに名を連ねながらも世界再挑戦のチャンスは巡ってきていない。2018年7月には当時の日本チャンピオン久我勇作(31=ワタナベ)から10ラウンドTKO勝利で王座を奪うなど、虎視眈々と世界の頂点を目指していたが、2019年にまさかの黒星。主戦場の一つ上のフェザー級のリングではあったが、世界への道が遠のいた。
ハイリスクハイリターンの超ビッグマッチ。
実力も実績も十分の両者の対決とあって、勝てば世界への階段を一歩上がるのは間違いなし。ただ、敗者には地獄の回り道が待っている。今回の試合はスーパーバンタム級の試合とはいえ、バンタム級で世界ランキング一桁をキープしている拓真も負ければ、大きく後退する可能性が高い。リスクと言えば、和氣も同じ。下の階級から上げてきた選手に負けたとなると、相手が元世界暫定王者とて試合内容によっては評価を大きく下げることとなる。
遠回りは許されない二人の対決。
WBOアジアパシフィック王座決定戦だが、両選手が求めているのは、このタイトルではなく、世界への切符だ。世界ランキングを上げて、評価を上げて、機運を上げるための戦い。「FOD」のライブ配信に感謝。