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[電話取材]2021.10.19

OPBFバンタム級王座戦! 衝撃は突然に!

ハードパンチャー対決!
 OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチが19日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル.81」のセミファイナルで行われ、王者の中嶋一輝(28=大橋)と挑戦者でIBF(国際ボクシング連盟)バンタム級13位の栗原慶太(28=一力)がスリリングな攻防を繰り広げた。

 前日計量後のオンライン会見で「できれば1ラウンドで倒したい」と初防衛を誓った中嶋と「後半KOが理想」と王座奪還を宣言した栗原。試合は衝撃の結末を迎えた!
栗原慶太(一力)が王座奪還!
 栗原が強打者対決を制した! 初回は、サウスポー中嶋がロングレンジから思い切りの良い左フックで先制攻撃。栗原はパンチの軌道を読むことに集中した。2回、栗原は左フックで反撃すると3回に右フックで痛烈なダウンを演出。立ち上がった中嶋に襲いかかり最後も右フックでキャンバスに沈めた。
左フックを勝因に挙げた
 試合後に電話取材に応じた栗原は「最高の気分です! 理想は後半KOだったが早いラウンドで倒せて良かった」と王座返り咲きに声を弾ませた。

 ダウンを奪った右フックではなく2ラウンドに決めた左フックを勝因に挙げた。「中嶋選手は右ストレートを警戒してくると思っていたので、左フックを当てれば、より強いプレッシャーをかけることができる。左フックが当たったことで警戒して嫌がっていることがわかった。それで3ラウンドの右に繋げることができた」とKOまでの過程を説明した。
「右フックはベストのタイミングで打った」
 「ダウンを奪った右フックは田中栄民トレーナーと練習してきたパンチで、サウスポーによく当たるパンチだと教えてもらった。ロープ際に追い込んだ時に中嶋選手が嫌がる距離にポジションを置くことができたので『ここだ!』と右フックを打った」と会心のKO劇を振り返った。
栗原慶太に大注目!
 今年1月に井上拓真(大橋)に負傷判定負けして王座を陥落したが見事に復活した。「負けたのにも関わらず応援してくれる人が増えた。次に期待してくれて激励の言葉をかけてもらい嬉しかった」とサポーターに感謝の気持ちを言葉にした。

目指すは世界だけ!

 「国内バンタム級最強を証明できたと思う」と話した栗原は「見据えるのは世界だけ!」と2022年は世界のベルトを奪いにいく!   

 "スラッガー"栗原が見事に復活しこれ以上ない存在感をアピールした。来年の栗原から目が離せない!