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[公開練習]2021.10.4

石田匠「ラストチャンス。最初から倒しにいく」

サバイバルマッチに臨む石田匠(井岡)
 IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフライ級5位の石田匠(29=井岡)が4日、大阪市内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。

 12月11日(土)に名古屋国際会議場で元世界3階級制覇王者の田中恒成(26=畑中)と対戦する石田は「2回チャンスを逃してこれが最後のチャンス。ここを勝って世界にいく」と田中撃破に意欲を示した。
「噛み合う相手」
 「これまで相手のことは意識したことはなかった。試合をするとは思わなかった」というが「試合の話が来てモチベーションが上がった」と気迫を漲らせた。

 大晦日の井岡一翔(志成)との一戦はテレビ観戦したという石田は「戦前は(一翔が)後半にKO勝ちすると予想していたが、それ以上早く決まった。それからYouTubeで何試合か見たがスピードはあるがやりやすい。倒しに行く」と勝利に自信を示した。
「プレッシャーをかけていく」
 続けて「相手はリーチが短いのでこっちのジャブは当たる。打たれ強くないはず。自分のボクシングをしつつプレッシャーをかけていく」と話すと「場所が名古屋でも気にならない。倒せばいい」と強気の姿勢は崩さなかった。
「もう一度ジムを盛り上げる」
 「井岡ジムの看板選手として後輩を引っ張っていき、もう一度ジムを盛り上げていきたい」と言葉に力を込めた。
「ここを勝って世界に進む」
 取材に応じた井岡一法会長は「相手はアマチュア経験があり、スパーリングも見ているがスピードがあって良い選手」と印象を語ると「匠は攻撃型になっているが、リーチを活かし自分の距離をキープしつつ戦うことになる」と語った。
「敵地も関係ない。倒すだけ」
 会見後にはシャドーボクシング、サンドバッグ打ち、ボディバッグ打ち、さらにハンマーをタイヤに打ち付けるトレーニングを披露。鬼気迫る表情で必死にメニューを消化していた。サンドバッグ打ちではジム内にいた選手や練習生が石田を囲んで鼓舞し盛り上げていた。チーム一丸となって勝利を掴みに行く!