ボクシングモバイルニュース
[電話取材]2021.10.2

元日本王者が3度目の激突!

左:久我勇作(ワタナベ)
右:田村亮一(JB SPORTS)
 日本スーパーバンタム級王座挑戦者決定戦が2日、後楽園ホールで開催された「第606回ダイナミックグローブ」のセミファイナルで行われ、同級1位の田村亮一(34=JB SPORTS)と同級2位の久我勇作(30=ワタナベ)が拳を交えた。

 過去2回はいずれも久我が判定勝ちしている。田村が3度目の正直で勝利したのか?それとも久我が返り討ちを果たしたのか――。

 来年のチャンピオンカーニバルで王者の古橋岳也(33=川崎新田)への挑戦権を巡って激戦を繰り広げた。
久我勇作(ワタナベ)が挑戦権を獲得
 上体でリズムを作りながらステップインする田村に対し、久我は右を合わせて対抗。久我はプレスをかけながら左フックを好打しポイントを加点。中盤、田村は手数を増やして左ボディから右オーバーハンドを繰り出すが、冷静に組み立てた久我は、ワンツーを好打し最後までペースを渡さなかった。
「攻めきれなかったのが判定点」
 試合後に電話取材に応じた久我は「田村選手はもっとガツガツ前に出てくるのかと思ったので打ち終わりを狙った。動いてきたので的を絞りづらかったが、身体が密着する距離ではなかったので、組み立てることができた。ポイントは取れていると思ったのでリスクを冒さず慎重に戦った」と試合を振り返った。
打倒! 古橋岳也!
 負ければ3連敗となる後がない状況から、来年のチャンピオンカーニバル出場を決めた。「この試合を勝ったのは大きい。今回はコンディションが良かったので、さらにレベルアップして古橋選手に挑む」と日本王座奪還と雪辱を誓った。