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[公開練習]2021.9.13

寺地拳四朗がV9に絶対の自信!

9度目の防衛戦の寺地拳四朗(BMB)
 WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の寺地拳四朗(29=BMB)が13日(月)、リモートでの公開練習を行った。

 8月25日(水)にPCR陽性反応が出たため試合は延期。その後、保健所より9月3日(金)まで自宅健康観察期間を指示され3日に解除となり、PCR検査でウィルス量がない陰性反応が確認された。

 試合は、9月22日(水)に京都市体育館で同級1位の矢吹正道(28=緑)を迎えて行われる。

9月6日からジムワークを再開

 自宅健康観察期間中は微熱が続いていたという拳四朗は自宅で身体を動かさず、9月6日(月)にジムワークを再開。「休んだ分の感覚も戻ってきた。仕上がりは良い。勝つことしか考えていない」と話した。
リミットまで残り2㎏
 コンビを組む加藤健太トレーナーも8月23日(月)にPCR検査で陽性反応が出たが、現在は体調が回復し9月7日(火)からジムに復帰した。

 加藤氏は「(拳四朗は)休んだ影響もなく問題なく圧勝してくれると思う」と勝利に太鼓判を押した。リミットまで残り2㎏で「体重もいつもと同じペースで落ちている」と問題なしを強調した。
「試合が早く決まって嬉しい」
 コロナ陽性反応が出た時の心境を聞かれた拳四朗は「試合がどうなるか不安でたくさんの人に迷惑をかけた。皆様に申し訳ないと思った」。「矢吹選手に長く待ってもらうのは申し訳なかったので、なるべく早くやりたかった」と胸の内を明かすと、「早く試合が決まって良かった」と試合決定を喜んだ。

 「矢吹選手はテクニックはあるが、実力は自分の方が上。14回防衛するために絶対に負けられない」と言葉に力を込めた。

 ジムワークを1週間休んだことでスタミナ面での不安が残るが「スタミナにはもともと自信があるので不安はない」ときっぱり言い切った。
取り組んできたことをリングで出す
 当初は、9月10日(金)に開催される予定だったが、12日間の延期となった。加藤氏へ記者から延期期間の短さの判断について聞かれると「多少は『(短くて)大丈夫かな』という葛藤はあったが、本人が早くやりたがっているし、試合期間が変に延びて中だるみする方が嫌だなと思った。試合を決めてもらったらベストに仕上げるだけ」と語った。

 「矢吹選手は勝負強いが、良い意味で相手のことを気にせず、いかに拳四朗のボクシングができるか。コロナ前に取り組んできたことに手応えを感じているので、プランは変えない」と拳四朗の防衛を確信していた。
「ベストに仕上げる」
 会見後はシャドーボクシング、加藤氏とのスティックを使った対面練習、ミット打ち、サンドバッグ打ちをそれぞれ1ラウンド披露した。

 スパーリングはあと1~2回して切り上げる予定で、調印式に出席するため9月20(月)に京都入りする。