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[電話取材]2021.9.6

田中恒成がアコスタの強さを語る

アコスタと対戦した田中恒成(畑中)
 WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の中谷潤人(23=M・T)に挑む、前WBO世界ライトフライ級王者でWBO世界フライ級1位のアンヘル・アコスタ(30=プエルトリコ)。
24戦22勝(21KO)2敗の軽量級では破格の破壊力をもつアコスタは、過去に一度だけ日本人選手と対戦している。
 
 アコスタは、2017年5月に愛知・武田テバオーシャンアリーナで当時のWBO世界ライトフライ級王者の田中恒成(畑中)に挑戦。5回にダウンを喫して最大7ポイント差をつけられ王座を獲得することができなかった。
 電話取材に応じた田中に当時のことを振り返ってもらった。
「パンチは重たかった」
 田中は「パンチは重たくて押し込む感じの強さ。フックを押し込んでくるので体を左右に振らされる感じだった」と、アコスタのパンチの質を説明すると「スピードは特に感じなかったが、アマチュア経験があるのでまとまっている選手。メンタルを含めてとても良い選手だった」と印象を口にした。
ボディ攻撃が有効!?
 序盤は、アコスタの高い攻撃力に守勢を強いられた田中だったが、3回にボディ攻撃で活路を見出すと、5回に右アッパーでダウンを奪った。「ボディは少し弱いというか、ボディ攻撃への対処の仕方があからさまだった」。
「楽しみな試合」
 中谷の試合はあまり見たことがなく、はっきりとした予想は立てられないとしたが「評判を聞くだけだと、中谷選手が良い形で勝つのではないか。僕自身もとても楽しみな試合」と話した。
世界2階級制覇を目指すA・アコスタ