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[ニュース]2021.7.22

矢吹正道が日本王座を返上

矢吹正道(緑)
 日本ボクシングコミッション(JBC)は21日付で日本ライトフライ級王者の矢吹正道(29=緑)がタイトルを返上したことを発表した。

 矢吹は、9月10日(金)に京都市体育館でWBC(世界ボクシング評議会)同級王者の寺地拳四朗(29=BMB)に挑戦する。
芝力人と岩田翔吉が激突
 矢吹の返上に伴い、空位となった日本王座は、同級1位の芝力人(25=真正)と同級3位の岩田翔吉(25=帝拳)の間で争われる。帝拳ジムが22日にホームページ上で発表したもので、試合は9月11日(土)に後楽園ホールで開催される「第605回ダイナミックグローブ」のメインイベントで行われる。

 当初は芝と同級2位の冨田大樹(ミツキ)による王座決定戦が計画されていたが、冨田が負傷したため岩田に決定戦のチャンスが来た。
強打を武器にベルトを奪う
 芝は、今年6月に渡邉秀行(DANGAN郡山)に7回逆転TKO勝ちし、1年半ぶりの復帰戦を飾った。得意の左フックは破壊力があり、気持ちが強い右ボクサーファイターだ。
7戦目でタイトル初挑戦
 岩田は、6月に大内淳雅(姫路木下)と日本ランカー対決を判定勝ちし6戦全勝(4KO)とした。鋭い踏み込みから繰り出されるキレ味鋭いパンチで日本王座を狙う。両者ともこれがタイトル初挑戦となる。
別府優樹と永野祐樹が再戦
 セミファイナルでは、日本ウェルター級王座挑戦者決定戦、同級1位の永野祐樹(32=帝拳)対同級3位の別府優樹(30=久留米櫛間&別府優樹)が行われる。両者は、2018年10月に福岡県久留米市で対戦し、永野が判定勝ちしている。その後、永野は日本王座に就いたが2度目の防衛戦で小原佳太(三迫)に敗れて王座を陥落した。別府を返り討ちにし、日本王座戦に進みたいところだ。

 前WBOアジアパシフィック同級王者の別府は、今年5月にOPBF東洋太平洋同級王者の豊嶋亮太(帝拳)との王座統一戦に臨んだが、10回KO負けで王座を陥落。再起戦でリベンジと日本王座挑戦権獲得を目指す。両者とも好戦的なタイプで激戦必至のカードだ。