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[合宿便り]2021.7.13

井上岳志が英国でスパーリング合宿

中央:アンソニー・ファウラー(英国)とスパーリング
 WBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級王者の井上岳志(31=ワールドスポーツ)が7月5日から7月26日まで単身で英国カンタベリーでスパーリング合宿を行っている。

 井上は、リオ五輪代表、世界選手権銅メダリストで、WBO(世界ボクシング機構)同級10位のアンソニー・ファウラー(30=英国)のスパーリングパートナーとして連日、汗を流している。
カンタベリーで合宿中の井上岳志(ワールドスポーツ)
 ワールドスポーツジムによると、今年5月に英国で世界戦を開催するべく、交渉を続けてきたが実を結ばなかった。しかし、これが縁で英国のプロモーターと連絡を取るようになり、スパーリング合宿が実現したという。

 井上は、カンタベリーにあるケント大学の施設で練習していて、英国では大学生が帰省している時期ということもあり、大学内にある寮で寝泊まりをしている。
カンタベリーの街並み
 英国に入国する際、通常は10日間隔離されるが、特例でPCR検査の陰性証明書、PCR検査の予約用紙、公共健康乗客追跡フォームを入国管理局に提出し英国入りした。
 カンタベリーでもロンドンでも、マスクをしている人は1~2割で、店員はマスクを着用。入口に消毒用のアルコールが設置してあるのは日本と同じだという。
1日6ラウンドの実戦練習
 午前11時からスパーリングを開始し、午後3時から指導者の下フィジカルトレーニングを行っている。スパーリングがない日はジムワークやサーキットトレーニングをしている。
井上岳志の次戦に期待!
 出発前に斎田竜也会長が出した課題を元に実戦練習を積み、互角以上の出来だという。電話取材に応じた井上は「要所要所でポイントを取るのが上手く、パンチ力もあり、的確に急所を狙ってくる。距離が取るのが上手くてパンチを合わせてくる。一瞬の気も抜けないので、集中したスパーリングができている」とファウラーの強さを口にしたが「ジャブはしっかりと当たる。体の強さは自分の方が勝っている」と手応えも感じているようだ。