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[試合後会見]2021.7.3

ライト級サバイバルマッチ! 生き残ったのは!?

ライト級ウォーズ!
 前WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(30=横浜光)と元日本スーパーライト級王者の細川バレンタイン(40=角海老宝石)が3日、後楽園ホールで開催された「第604回ダイナミックグローブA-SIGN.BOXING」メインイベント、ライト級10回戦で激突した。

 "ライト級ウォーズ 敗者復活戦"生き残りをかけて2人の男がリングに立った!
伊藤雅雪(横浜光)が完勝!
 強い伊藤雅雪が帰ってきた! 初回からアグレッシブに攻めてペースを掌握。ジャブを軸に組み立てるとワンツーで顔を弾き試合をコントロールした。右を合わせたい細川だが、ヒットを奪えず。中盤、ギアを上げた伊藤がコンビネーションを決めてダメージを与えた。8回、伊藤はワンツーから連打を浴びせてレフェリーストップに持ち込んだ。
「作戦通りに進めることができた」
 再起に成功した伊藤は「とにかく勝ちたかったのでホッとしている。無難に勝ちにいこうとしたが、6ラウンドが始まる前に『ここで倒すかどうかで今後が変わってくる』と発破をかけられたので倒しにいった。足も使えて前にも出る自分のやりたかったボクシングができたと思う」と完全復活に手応えを感じていた。
「良いところが出た」
 今回から新コンビを結成した胡朋宏トレーナーは「伊藤君の良いところは単発で効かせるパンチではなくて、上体が崩れないで細かい連打を出せるところ。三代戦(三代大訓=ワタナベ)では右を当てたいという焦りがあったが、今日はそれが良い形で出た」と納得の表情を浮かべた。
伊藤雅雪が復活!
 今後の抱負を聞かれた伊藤は「大きなことは言えないが、どの選手も世界との差は少しだと思う。国内でひとつ抜け出すために良いスタートを切れたと思う」と話すと、「年内にもう1試合戦いたい。強い相手…、欲を言えば吉野選手と戦いたい」と、ライト級アジア3冠王者の吉野修一郎(29=三迫)との一戦を希望した。