[試合後会見]2021.6.27
名古屋の日本ユース王座戦は衝撃KO決着!
左:溝越斗夢(緑)と右:石川春樹(RK蒲田)が激突
日本ユース・スーパーバンタム級タイトルマッチ、王者の溝越斗夢(22=緑)対挑戦者で2018年東日本バンタム級新人王の石川春樹(21=RK蒲田)が27日、名古屋国際会議場で開催された「GREEN Dream.15」メインイベントで行われた。
両者ともKO宣言が飛び出した一戦、勝利の女神が微笑んだのは――。
両者ともKO宣言が飛び出した一戦、勝利の女神が微笑んだのは――。
石川春樹(RK蒲田)が王座奪取
勝負を決めたのは石川の左フックだった。初回はスピードのある溝越に手数が少ない石川だったが、2回に距離が詰まったところにキレ味抜群の左フックをジャストミート。痛烈なダウンを奪うと再開後にパンチをまとめてフィニッシュした。
「父のお墓にベルトを持っていける」
アウェーでベルト獲得に成功した石川は「ジャブから丁寧なボクシングを心掛けた。ダウンを奪った左フックは自然と出たパンチで手応えはなかった」とKOパンチを振り返った。
ボクシングを始めてからずっとコンビを組んできた父・洋さんが昨年の6月に急逝。明日は洋さんの1周忌だ。「これで父のお墓にベルトを持って行くことができる。本当にうれしい」と亡き父に勝利の報告をする。
ボクシングを始めてからずっとコンビを組んできた父・洋さんが昨年の6月に急逝。明日は洋さんの1周忌だ。「これで父のお墓にベルトを持って行くことができる。本当にうれしい」と亡き父に勝利の報告をする。
チーム一丸で獲った
この日、チーフセコンドを務めた柳光和博会長(写真左)は「今日は終始冷静だった。初回に右を合わせられたと言うので、右肩を使って左フックを打つように指示した。ジャブの差し合いで体を浮かせないようにさせたが、今日はそれが出なかった。パンチにキレがあるので当たれば倒せると思った」と会心の勝利に納得の表情だった。
RK蒲田ボクシングファミリーとしては名古屋での勝利は初めてだという。続けて「翼にも良い刺激になったと思う」と、同門で7月23日(金・祝)に大阪で日本ユース・フェザー級王座決定戦に出場する奈良井翼(21)の王座獲得に期待を寄せた。
RK蒲田ボクシングファミリーとしては名古屋での勝利は初めてだという。続けて「翼にも良い刺激になったと思う」と、同門で7月23日(金・祝)に大阪で日本ユース・フェザー級王座決定戦に出場する奈良井翼(21)の王座獲得に期待を寄せた。
石井渡士也選手(REBOOT.IBA)にリベンジしたい
今後の予定を聞かれた柳光会長は「ユース王座の防衛戦をさせながら、上位ランカーとのチャンスがあれば」と青写真を描いた。
石川は「日本ランキングに入ると思うので、ここからさらに上げて石井選手(石井渡士也=REBOOT.IBA)と再戦したい。石井選手に勝ってから上を目指したい」と、2019年12月に日本ユース・バンタム級王座をかけてKO負けを喫した宿敵へのリベンジを誓った。
石川は「日本ランキングに入ると思うので、ここからさらに上げて石井選手(石井渡士也=REBOOT.IBA)と再戦したい。石井選手に勝ってから上を目指したい」と、2019年12月に日本ユース・バンタム級王座をかけてKO負けを喫した宿敵へのリベンジを誓った。
「初回で手応えを感じたが…」
一方、初防衛に失敗した溝越は「相手は想定内の動きで練習通りに進めることができた。一つひとつの技術は自分の方が上だと思った。初回が終わって倒せると思ったが…。石川選手の方が強かった」と痛恨の一撃に悔しさを滲ませると「歯が飛び出た感じがする」と顎の痛みを訴えた。