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[立ち話]2021.6.13

富岡樹はスタイルを改造中!

富岡樹(角海老宝石)
 日本ライト級8位の富岡樹(24=角海老宝石)が、一皮剝けようとファイトスタイルを模索している。これまではスピードを活かしたアウトボクシングで2度のタイトル戦に挑んだが、今は接近戦でのファイタースタイルを取り入れている。
 都内の所属ジムで、アマチュア92戦77勝(19RSC)15敗、B級デビューする渡来美響(22)と4ラウンドのスパーリングを披露した富岡は、激しいパンチの応酬を見せて、お互いに一歩も引かない打撃戦を繰り広げた。あまりの迫力に練習中の選手も手を止め、外の通行人も足を止めて試合さながらの真剣勝負を見守った。
 スパーが終わると拍手が送られるほどだった。練習を終えた富岡に話を聞いた。
※撮影時のみマスクを外していただきました
渡来美響(22)とのスパーリング
 富岡は「美響選手とは初めてスパーリングをしたが、お金が取れるくらい盛り上がりましたね」と話し筆者の笑いを誘うと、「今は相手が誰でも、今日のような戦い方をしている。このようなスタイルに変えたいと思っていた。洪東植トレーナーに教えてもらいたくてこのジムに移籍してきた。アウトボクシングとの融合が理想だが、今は相手にダメージを与えて仕留める戦い方にしている。新しいことを取り入れているので新鮮です」と、充実感を口にした。
「中谷正義さんに勝ってほしい」
 かつて、OPBF東洋太平洋王座を掛けて拳を交えた相手であり、親交が深い中谷正義(32=帝拳)が6月26日(日本時間27日)に米国ラスベガスで元パウンド・フォーパウンド1位のワシル・ロマチェンコ(33=ウクライナ)と対戦する。「めちゃくちゃうれしい。絶対に勝ってほしい。日本人は全員中谷さんを応援してほしい。タイトルは掛かっていないが、日本人ボクサーとして一番のビッグマッチじゃないですか」と、スーパーファイトに目を輝かせた。
接近戦に磨きをかける
 続けて「中谷さんとは、ご飯に行って話したことがあるが、メンタルがずば抜けている。絶対に勝負を諦めない。上手く説明できないが仙人のような人。勝って先を見せてほしい。自分は勝ち続けて中谷さんとまた戦いたい。どんなタイトル戦よりも中谷さんとの再戦がしたい」と目標にしている。
富岡樹の次戦に期待!
 富岡の次戦は決まっていないというが「次はだれが見ても『富岡樹は変わったな』と思う試合を見せる自信がある。早く試合がしたい」と進化した姿を約束した。