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[試合後会見]2021.6.7

初戴冠か?王座返り咲きか?

左:谷山佳菜子(ワタナベ)
右:平安山裕子(平仲)が激突
 日本女子バンタム級王座決定戦が7日に後楽園ホールで開催された「DANGAN239&WATANABE PROMOTION」で行われ、日本同級1位の谷山佳菜子(34=ワタナベ)と元OPBF東洋太平洋女子同級王者で日本同級3位の平安山裕子(34=平仲)が真っ向からぶつかり合った。
谷山佳菜子(ワタナベ)が王座を獲得
 左を軸に丁寧な試合運びを見せた谷山がついにベルトを巻いた。初回からジャブを浴びせてペースを握った谷山は、距離を潰してくる平安山を上手く捌いてポイント加点した。しかし、偶然のバッティングで両者とも左目尻をカットした。4回、プレスを強めた平安山だったが、傷が深くなり勝負は負傷判定へ。谷山が3度目の正直で戴冠した。
「応援してくれる人たちに恩返しができた」
 白色のベルトを肩にかけて会見に臨んだ谷山は「接近戦での対応が悪いなど、反省点もあったが、左で試合を組み立てることができた。ベルトを獲ることができてうれしい。真摯にボクシングに向き合ってきて形になるものを残すことができた」と笑顔を見せた。
「奥田朋子選手と戦いたい」
 谷山は、2019年9月と2020年1月の2度に渡り、現WBO女子世界スーパーフライ級王者の奥田朋子(ミツキ)と日本とOPBF東洋太平洋王座を掛けて対戦したが、引き分けと負傷判定負けでベルトを獲ることができなかった。
 谷山は「奥田選手はかなり先にいってしまったが、いつか挑戦したい」とリベンジを誓った。
「距離が遠かった」
 一方、悔しい敗戦となった平安山は「相手のジャブで止められてしまった。予想以上に距離が遠かった。連敗している中でチャンスがきたが、不完全燃焼だった」と気丈に振舞った。しかし、「気持ちは落ちていない」と再び王座を目指す。
採点表