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[電話取材]2021.6.3

木村蓮太朗「実力の差を見せる」

左:高橋智明トレーナー 右:前島正晃会長
 WBOアジアパシフィック・フェザー級15位の木村蓮太朗(23=駿河男児)は、6月10日(木)に後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」フェザー級6回戦で2020年新人王フェザー級西軍代表の福永輝(22=沖縄ワールドリング)と対戦する。
 アマチュア3冠を経てデビューした木村は、評判通りの強さを見せてここまで3戦全勝(3KO)と順調にキャリアを重ねている。
 スーパールーキーとして注目されている木村の4戦目の相手は、攻撃力の高い沖縄のハードパンチャーだ。電話取材に応じた木村に試合への意気込みを聞いた。
「ディフェンスを意識している」
 木村は「(アマチュアと比べて)グローブが薄いので恐怖心があり警戒しているので特にディフェンスを意識している。全体的に落ち着いてできているし、そんなに力を入れなくても倒せるんだなと思った。前戦は、クリンチ際でフックを浴びて少し効いたので、良い経験になった。次戦はそこも修正していきたい」と、ここまでのプロ3戦を振り返った。
「試合が楽しみ」
 拳を交える福永を「思い切りが良い選手で、以前より踏み込みが鋭くなっている。一発のパンチのスピードが速くて当たれば倒せるパンチ力を持っている」と警戒。その上で「油断せずに実力差を見せたい。戦術は当日のお楽しみにしていてください」と自信を示した。
トップ選手とのスパーリングを重ねた
 この試合に向けて、OPBF東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・フェザー級王者の清水聡(35=大橋)、前WBOアジアパシフィック同級王者の森武蔵(21=薬師寺)、さらにWBA(世界ボクシング協会)世界バンタム級スーパー王者・IBF(国際ボクシング連盟)同級統一王者の井上尚弥(28=大橋)といったトップ選手とのスパーリングを経験して実力を磨いている。
「無理に倒しにはいかない」
 「KOにこだわっているわけではないが、倒すのが一番良いのでタイミングが合えば自然と倒せると思う。それで倒れなかったら相手が頑丈だなと思うようにしている。無理に倒しにいかず、自分が納得いく動きをしていきたい」と自然体で試合に臨む。