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[立ち話]2021.6.2

イタリア人女子ボクサーに注目!

ボーニ・フェデリカ(RK蒲田)
 イタリア出身のボーニ・フェデリカ(30=RK蒲田)は、6月11日(金)に後楽園ホールで開催される「A-SIGN Bee.28」第1試合女子58.0㎏契約4回戦で菅原麻子(31=一力)とのデビュー戦を迎える。
 来日して6年目になるフェデリカは、日本でボクシングを始めていくつかのジムを渡り歩き、約2年前にRK蒲田ボクシングファミリーに入門。昨年1月にプロテストに合格し、コロナ禍の影響で2度の試合延期がありながらもついにリングに上がる。
 所属ジムで取材に応じたフェデリカは、流暢な日本語で試合への思いを口にした。
※撮影時のみマスクを外していただきました
日本でボクシングを始めた
 イタリアで日本語を勉強していたフェデリカは留学のために来日。日本の大学院を卒業後、日本の企業に就職した。イタリアではバレーボールをしていたが、母国の大学で空手を学んでいたという。
 日本で空手道場を探していたが、近所になかったことからキックボクシングジムに入門。「リングでの戦いが好き」とプロキックボクサーを目指していたが、怪我のため断念。その後、「キックを使わないボクシングならプロになれるのではないか」とボクシングに転向した。
「ボクシングはメンタルが大事」
 イタリアにいる両親にはプロボクサーになることを反対されたというが、「私のSNSで今の活動を知っていると思うが、そこには触れてこない(笑)」と笑顔を見せた。
 フェデリカは「(ボクシングは)体を鍛えるだけでなく、メンタルを鍛えることができる。リングにはいろいろな感情が出る。本当に奥が深い」とボクシングへの魅力を口にした。
「ハードスケジュールだが充実している」
 毎朝5時にロードワークをし、8時30分からテレワーク。その後「仕事からボクシングへの切り替えの意味も込めて」と、夜は自宅から自転車で40分かけてジムに来ている。
右:谷田光貴トレーナーとのコンビで初勝利を目指す
 練習では、ミットをめがけて力強い右ストレートを打ち込み、ディフェンス面を強化していた。フェデリカは「会社の人も見に来てくれるので、熱い試合をして何かを伝えられたら」と意気込む。インタビュー中は終始、ニコニコしていたフェデリカだったが、リングに上がると鋭い眼光で練習に打ち込んでいた。
 「できるだけ長くボクシングを続けていきたい」というフェデリカは、デビュー戦初勝利を目指す。