女子日本代表の成長がメダルへのカギ
5名の日本代表女子選手が参加した2021年コンスタンチ・コロトコフ記念国際トーナメント大会
の結果報告会が18日、オンラインで行われた。東京オリンピック前に開かれる最後の国際大会とあって、コロナ禍の影響を受けながらも開催地となったロシアのハバロフスクには男子15カ国58名と女子9カ国26名が集まった。今回日本から参加した女子代表は、並木月海(51kg級五輪日本代表) 入江聖奈(57kg級五輪日本代表) 田中鈴華(60kg級) 鬼頭茉衣(69kg級) 津端ありさ(75kg級)。結果は金2・銀2・銅1と参加した全選手がメダルを獲得した。
東京オリンピックに出場することが決まっている並木は「試合感覚を取り戻したかった。修正してオリンピックに臨みたい」と夢の大舞台に向けて最終調整に入る。同じく、五輪日本代表の入江は「最後まで勝ち切れてよかった。自信につながった」と久々に対戦した外国人選手との試合を振り返った。
今夏のスポーツの祭典には出場しないが、日本代表として女子ボクシングを牽引する3選手も自信を掴んで帰国した。国際試合初参加の田中は銀メダルを獲得。嬉しい報告ができた。「高いレベルを知ることができてよかった」と自身の立ち位置を再確認したのは鬼頭。「海外で1勝できたのはよかった。成長につながった」と目を輝かせたのは、強剛がしのぎを削る重量級でも実力を示せた津端。フランス五輪へ向けてすでに戦いは始まっている。
会見に同席した伊田武志女子強化委員長によると隔離明け後には、東京オリンピックに向けて女子トップ選手を北海道紋別市に集結。外国人選手を想定した実践形式のメニューを消化し、都内のNTC(ナショナルトレーニングセンター)で7月18日まで最終調整して、並木と入江は東京五輪に挑む。男子同様、メダルが期待できるボクシング日本代表を応援しよう!