英国で重量級戦線前日計量
英国・マンチェスターのマンチェスター・アリーナで5月1日(日本時間2日)、世界重量級のトップ・ファイターたちが、マッチルーム・ボクシングの主催イベントに集まった。WBO(世界ボクシング機構)インター・コンチネンタル・ヘビー級王座決定戦として、WBC(世界ボクシング評議会)15位デレック・チゾラ(37=英)vs元WBO世界ヘビー級王者ジョセフ・パーカー(29=ニュージーランド)がメインイベントに抜擢。
さらにWBA(世界ボクシング協会)ライトヘビー級王者ドミトリー・ビボル(30=ロシア)が、WBA同級7位のクレイグ・リチャード(30=英)を相手に、暫定時代も含め9度目の防衛戦に臨む。またアンダーカードとしてWBA世界ミドル級暫定王者クリス・ユーバンク.Jr(31=英)vsマーカス・モリソン(28=英)のミドル超級10回戦も組まれた。
その前日計量が30日に行われ、それぞれがマスクを着用しながら秤に足を乗せた。
空位のWBOインターコンチネンタル・ヘビー級王座を争うメインイベント、チゾラは113.7kgを記録。パーカーはチゾラよりも4.3kg軽い109.4kgで合格した。
チドラは、昨年10月に元クルーザー級4冠統一王者のオレクサンドル・ウシク(34=ウクライナ)に判定で敗れて以来の再起戦。対するパーカーは18年7月にディリアン・ホワイティ(33=英)に判定で敗れるも、その後は米国とニュージーランドで2戦ずつ戦い4連勝と勢いを取り戻して世界王座再冠を目指す。
ライトヘビー級リミット79.3kgを王者ビボルは300g軽い79.0kgで秤を降りた。一方のリチャードは200gアンダーの79.1kgで合格した。
ビボルは、16年5月にWBA同級暫定王者フェリックス・バレラ(33=ドミニカ共和国)を判定で下して世界初載冠。すると2度の暫定王座防衛に成功の後、正規王者へと昇格した。さらに防衛テープを伸ばしたビボルは、19年10月にV8を達成して以来の試合となる。対するリチャードは引き分けを挟んで現在6連勝中、昨年末12月以来のリングで世界初挑戦に挑む。
また、ミドル超級10回戦ではユーバンクが73.4kgを記録。対するモリソンは73.0kgだった。
WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(35=帝拳)のライバル候補、ユーバンクにとっては暫定王座を獲得した19年12月のマット・コロボフ(38=米)戦以来のリング。7連勝中のモリソンを相手に快勝を目指して、トップ戦線に挑む心意気だ。