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[試合後談話]2021.4.18

岡山で11秒KO決着!

左:中原裕貴(神拳阪神)
右:猪木雄也(斉藤スポーツ)
 倉敷守安ボクシングジム主催の「第40回桃太郎ファイトボクシング」が18日、岡山浅口市天草公園体育館で開催された。第2試合、西日本新人王スーパーライト級4回戦では中原裕貴(21=神拳阪神)と猪木雄也(35=斉藤スポーツ)が激突。
 デビュー戦同士による一戦は初回わずか11秒で決着がついた。
猪木雄也がデビュー戦を勝利
 開始から猪木が距離を潰して先制攻撃を仕掛けると右ストレートで顔を弾き、コーナーに詰めて連打でレフェリーストップに持ち込んだ。
「チャンスが来たので仕留めた」
 試合後に取材に応じた猪木は「セコンドから初回から攻めていけと指示が出た。相手がグラついたのがわかったので一気に仕留めた。セコンドのおかげで勝てました。岡山で勝つことができて本当にうれしい」と会心の勝利を振り返った。
35歳の猪木が頂点を目指す
 「10年前に当時の職場があった兵庫県尼崎市で運動不足解消のためにボクシングをしていた」という猪木だったが、仕事が忙しくなったこともありジムから足が遠ざかった。その後、地元の岡山県に戻った猪木は、YouTubeで日本ユース・スーパーライト級王者の佐々木尽(19=八王子中屋)の試合動画を見て「高校生でこんなに強い選手がいるんだ」と刺激を受けて「自分もプロになりたい」と34歳で斉藤スポーツジムに入門しプロテストに合格した。
 「一番自信があるのはスタミナだが、次戦も得意の右ストレートで倒したい。ただ、自分もいつか佐々木選手のように左フックで倒すボクサーになりたい」と抱負を口にした。薬剤師の顔も持つ35歳のオールドルーキーが頂点を目指す。