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[立ち話]2021.4.15

高田勇仁「このチャンスをモノにする」

ユース王座に挑戦する高田勇仁(22)
 高田勇仁(22=ライオンズ)は4月21日(水)に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」で日本ユース・ミニマム級王者の石澤開(24=M・T)に挑戦する。
 高田は、A級に上がってから日本ランカーの佐宗緋月(T&T)と引き分け、昨年11月には世界ランカーの田中教仁(三迫)と対戦し、判定負けを喫したが、強豪を相手に着実にキャリアを重ねている。タイトルマッチに挑む高田に電話取材で思いを聞いた。
「ユース王座を狙っていた」
 高田は「相手は強いので不安もあったが、以前からユース王座を狙っていたのでこれはチャンスだと思った」。「結果は出なかったがランカーと戦って自信がついた部分もあった」と、オファーを即答した。
「打ち合う場面も出てくる」
 「戦績通り、攻撃力が高く攻めるのが上手い。さらに打たれても前に出てくる」と石澤の印象を語ると、「スピードでかき回したい。ただ、どこかで打ち合う場面も出てくると思う」と、高田は打撃戦にも応じる構えだ。
敗戦を糧にベルトを奪う
 前戦は、前日本王者で世界挑戦経験のある田中とも拳を交えた。「世界戦のリングを経験した圧力を感じた。試合の持ち運びが上手くて攻めにくかった。パンチが当たっても効いたように見せない」と田中の強さを肌で感じたようだ。
右:古山哲夫会長
 フィリピン人の父と日本人の母の間に生まれた高田は、小学校低学年の時にフィリピンでの祭りの余興で行われたボクシングイベントに参加したのをきっかけにボクシングに興味を持った。小学3年で日本に移り住んだ高田は、中学卒業と同時にライオンズジムに入門し17歳でデビューした。
 「有名になってフィリピンの英雄のマニー・パッキャオに会いたい」と目標を掲げると「格上の相手と戦うのはこれで3度目なので、あとは結果を出すだけ」と言葉に力を込めた。