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[試合後会見]2021.3.25

アマ10冠の藤田健児が登場!

右:藤田健児(帝拳)がデビュー!
 アマチュア10冠の藤田健児(27=帝拳)が25日、後楽園ホールで開催された「第599回ダイナミックグローブ」フェザー級6回戦で木村元祐(34=JM加古川拳)を相手にデビュー戦を行った。アマチュア時代に輝かしい成績を残しプロに転向した藤田が、ついにリングに上がった。

 この日、スポーツ庁より視察に訪れた関係者は「リングアナウンサーにより声だし禁止等の注意喚起が頻繁に行なわれるなど、感染予防に関し、抑止的に厳格に興行運営がなされていることを確認した」とボクシング興行の運営を評価した。
 JBC(日本ボクシングコミッション)の安河内剛事務局長は「一定の評価をいただいたことは喜ばしいが、引き続き興行責任者と協同し、気を緩めず感染拡大予防を徹底していきたい」とコメントを寄せた。
藤田健児(帝拳)が完勝
 藤田が評判通りの強さを見せた。変則タイプの木村に対し、サウスポー藤田は慌てずじっくり攻めると、4回に右ボディからパンチをまとめてダウンを演出。その後もアッパーを決めてダメージを与えていくと、最終6回に連打でフィニッシュした。
「良い経験ができた」
 試合後に囲み取材に応じた藤田は「8オンスのグローブで戦ってみて、打つのも受けるのも含めて(グローブの)感触が違った。良い意味でプロの洗礼を浴びた。デビュー戦でいろいろと知ることができて良かった」と試合を振り返った。
「詰め切れなかった」
 続けて「考えた通りの試合はできたと思う。ただ、相手は4ラウンドから疲れていて戦意喪失しているのはわかったが、詰め切ることができなかった。最後はストップ勝ちになったが、試合を止めてくれたレフェリーに感謝している」と語った。
粟生隆寛トレーナーと頂点を目指す
 藤田とコンビを組む粟生隆寛トレーナー(36)は「冷静に試合を進めることができたのは良かった。ただ、もっと手数が欲しい。今日は50点くらいですかね。求めることは倒すこと」と課題を挙げた。