ボクシングモバイルニュース
[店紹介]2021.3.18

刈谷に来たら行くべし!「美味いで有名」

朝岡泰史氏の焼肉屋
 愛知県刈谷市あいおいホールでの観戦後は、この店へ行くことをおすすめしたい。JR東海道本線東刈谷駅から徒歩5分に位置する「焼肉屋ウルフ」を紹介する。
 現役時代、タキザワジム所属で元A級ボクサーだった朝岡泰史氏が、昨年12月にオープンした黒毛和牛を中心とした「焼肉屋ウルフ」。美味しい肉が安心の値段で提供されている。ボクシング観戦後にボクシング談議に花を咲かせたり、ボクサーの祝勝会には持ってこいの店だ。
 朝岡氏は「親しみやすい店を目指している。試合後にボクシングファンが立ち寄ってくれたら最高ですね!」と目を輝かせた。

「焼肉屋ウルフ」
住所:愛知県安城市緑町1丁目16-9
営業時間:17:00~23:00(オーダーストップ22:00)
定休日:火曜日
客席:18席
TEL:0566-72-3150
HP:https://yakinikuyawolf.com/
焼肉屋ウルフinstagram:@yakinikuya_wolf 
昨年12月にオープン
 「地元が好きなのでここで出したかった」と県道48号線大通りに面した立地に店を構える。駐車場も完備されていて名古屋にも豊橋市にもすぐに行くことができる。
 朝岡氏は「試合後に来てもらうのも嬉しいですし、計量後のボクサーに消化の良い栄養満点の肉料理を食べてもらいたい。今はコロナの影響ですぐには来られないと思うが、収束したら店に寄ってほしい。ボクサーのために黒毛和牛の本格的なハンバーグを作ってあげたい。ランチ営業はしていないが、いずれ計量がある日は用意できればと思う」と、腕を鳴らす。
絶品の味わい
 朝岡氏は「ボクサーは皆、研究熱心。どうやったらパンチが当たるかと考える。自分もいろいろな選手の動画を見た。それと同じようにどのような食材を提供すればお客様がおいしいと喜んでくれるか、研究を重ねた」。
 牛は宮崎牛、豚は一番豚、鶏は名古屋コーチン、さらに米は富山県産のコシヒカリを使用し、キムチは大阪鶴橋から仕入れている。
 筆者は、上カルビにハラミ、キムチをオーダーした。口に運ぶと濃厚な脂身の旨味が感じられ、食感は柔らかく噛むたびにジューシーな旨味が広がる。キムチは、辛味と酸味の絶妙なバランスが良くて、焼肉とキムチとご飯との相性も抜群で、実に幸せな時間を過ごさせてもらった。
 焼肉屋ウルフでは、持ち帰りもしており、こちらはなんと20%オフというから、テイクアウトでお弁当や肉を家で家族と一緒に食べるのも良いのではないか。
現役時代の朝岡氏
 ここで朝岡氏のことにも触れておきたい。17歳の高校在学中にプロデビューした朝岡氏は、16戦して右目の視力低下や納得がいく結果が出せず24歳でグローブを吊るした。「ボクシングは辞めたけど男として、何かしないといけない。負けても、負けても応援してくれた人たちに何か恩返しができる生き方がしたい」と思った朝岡氏は、「せっかくボクシングで培ったものを今後の人生に活かしたい」と直感で、引退からわずか2ヶ月後に焼肉屋を開くことを夢見て、それまで料理の経験はなかったにも関わらず、知立市の焼肉屋に正社員として6年間修業した後、昨年12月にオープンした。
 修行中は何度もリングへの思いが頭をよぎったが「この世界に来たのだからやり遂げよう。後悔はなかったが未練はあった。しかし、未練を断ち切るように肉を切りました」。
テイクアウトもしている
 店名の「ウルフ」はトラック運転手だった父の無線のコールネームで「父は自分がプロデビューしてから2週間後にトラックの事故で亡くなりました。親父の子どもとして、強く生きていこう」と朝岡氏は現役時代から自らを「ウルフ」と言い、いつしか周りも"ウルフ"と呼ぶようになった。そのニックネームを店の名前にしたわけだ。
焼肉屋ウルフ
 朝岡氏は「形になるものを残せなかったが、ボクシングが大好きだから頑張ってA級までいくことができた。焼肉屋だけは最後までやり遂げようと思った。ボクシングを頑張ってきたからこそ、自分の店を出すことができてお客さんが喜んでくれている。これからは、店を繁盛させてお客さんに喜んでもらえたら。ボクシングモバイルを見てくれた方が、僕という人間が今こんなことをしているんだと一人でも知ってくれたらと思う」と熱く語った。
 取材後はすぐに満員となり、店員と2人でかなり忙しく切り盛りしていた。予約してから来店することをおススメしたい。