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[発表会見]2021.3.5

大阪で激突! 天海ツナミvs緒方汐音!

WBO女子世界ライトフライ級王座戦
 寝屋川石田ボクシングクラブは5日、WBO(世界ボクシング機構)女子ライトフライ級タイトルマッチ、王者の天海ツナミ(36=山木)対挑戦者の緒方汐音(32=寝屋川石田)を発表した。
 試合は4月4日(日)に大阪堺市産業振興センター(第1試合開始午後3時15分)で開催される「強拳ステージ18&KeepFighting.2」のメインイベントで行われる。
 リモート会見に応じた両者は、決戦に向けて静かに闘志を燃やした。
チャンピオンとして強さを示す
 これが3度目の防衛戦の天海は、2019年12月に故郷鹿児島県で勝利して以来の試合となる。鉄壁のディフェンスとテクニックは円熟味を増し、挑戦者に付け入る隙を与えず防衛を続けている。「(緒方選手は)WBOアジアパシフィック王座を保持していたので、同じ階級の選手として意識していた」と話すと、「スピードがあってフットワークが上手い」と挑戦者を警戒。その上で「当日は、しっかりと王者としての強さを見せる」と勝利に自信を示した。
絶対王者が大阪に乗り込む!
 関西での試合は2010年2月以来で今回は敵地に乗り込む形となる。「これまでメキシコで6~7戦しているしアウェー戦という意識もない」と気にする素振りは見せなかった。
 会見に同席した山木敏弘会長は「これまで何十戦と戦っているので、いつも通り自分のボクシングができれば」と愛弟子に全幅の信頼を寄せた。
番狂わせを起こす!
 一方、前OPBF東洋太平洋女子同級王者の緒方はこれが世界初挑戦となる。キャリア初期は黒星が先行したが、そこからコツコツと勝ち星を重ねて2018年9月にWBOアジアパシフィック王座、2019年4月にOPBF東洋太平洋王座を獲得した。
 リモート会見に臨んだ緒方は「4回戦の時は負け越していて、ここまでくるのにかなり遠回りしたが、やっとたどり着いた」と夢の舞台に心を躍らせた。
 「経験を含めてすべてを兼ね備えた選手」と天海の強さは十分認めた上で「自分が結果を出すことで、負けが込んでいる選手にもここまでできるということを伝えたい」と思いを口にした。
石田順裕会長も期待を寄せる
 難攻不落のチャンピオンに挑む緒方は「会長(石田順裕会長)がカークランドに勝ったように、勝負は何が起こるかわからない」と、石田会長が現役時代、米国ラスベガスで17対1という圧倒的不利の下馬評を覆し、大番狂わせの初回TKO勝ちしたジェームス・カークランド(米国)戦のようにアップセットを狙う。

 石田会長は「相手はボクシング界のレジェンドだが、汐音は1勝5敗から這い上がってきて努力でここまできた。気持ちを前面に出して熱い試合をしてもらえたら」とベルト奪取に期待した。
大阪堺市産業振興センター
 セミファイナルでは、前WBOアジアパシフィック・ライトフライ級王者の冨田大樹(23=ミツキ)がフライ級8回戦で日本ライトフライ級14位の浅海勝太(26=ハラダ)と対戦する。昨年12月の試合で再起に成功した冨田は、タイトル奪還に向けて落とせない一戦だ。