[海外試合結果]2021.1.30
混乱のドン・キング興行で新たなWBAヘビー級王者誕生
ドタバタ劇の末の王座決定戦
米国・フロリダ州のセミノール・ハードロック・ホテル&カジノで29日(日本時間30日)、久しぶりの登場となったドン・キング氏の主催イベントが開催。WBA(世界ボクシング協会)正規王者決定戦、WBA同級暫定王者トレバー・ブライアン(31=米)対元同級世界王者のバーメイン・スタイバーン(42=米)が、メインイベントとしてセットされた。
本来ならば前正規王者のマヌエル・チャー(36=ドイツ)とのWBA王座統一戦に挑むはずだった暫定王者ブライアンだが、試合直前にチャーのイベント離脱が発表され、急遽同イベントに出場していた元世界王者のスタイバーンが代役を務め、正規王座決定戦に変更されゴングが鳴った。
ブライアンがTKOで正規王座獲得
ドタバタ劇の中で始まった試合は、ブライアンがジャブ、スタイバーンが右で応戦。しかし、次第にブライアンがコンパクトなパンチで優勢に進めると終盤11回、ブライアンが右からの連打でダウンを奪うと、さらに右で倒して最後はストップ。11回1分26秒TKO勝利で正規王座を載冠した。
前王者のチャーはWBAより休養王者とされ、勝者のブライアンとの対戦が通達されている。各報道では、チャーは居住するドイツから米国へ渡航可能となるビザを発給されていたが、試合出場ができない就労ビザだったため、米入国を断念したと伝えられている。
チャーの陣営はプロモートを行うドン・キング・プロダクションズが、自分たちの配下選手であるスタイバーンにチャンスを与えるため、あえて試合が出来ないように仕組まれたと、3年以上試合ができなかった状況とともに避難の声をあげた。
チャーの陣営はプロモートを行うドン・キング・プロダクションズが、自分たちの配下選手であるスタイバーンにチャンスを与えるため、あえて試合が出来ないように仕組まれたと、3年以上試合ができなかった状況とともに避難の声をあげた。