ボクシングモバイルニュース
[電話取材]2021.1.29

内藤未来「ランキングを取りたい」

走り込み合宿

 今月25日(月)から神奈川・丹沢湖で行われた2泊3日の走り込み合宿から戻った内藤未来(E&Jカシアス)と28日、電話がつながった。合宿には大橋ジムの平岡アンディをはじめ、清水聡や八重樫東トレーナーなどが参加し、基礎体力のアップを図った。

内藤未来の次戦は3月24日(水)後楽園ホール

 内藤は3月24日(水)に後楽園ホールで次戦を迎える。ライト級8回戦のリングで日本・OPBFランカーの粕谷雄一郎(角海老宝石)と対戦する。「 3月は挑戦者!なので自分から攻めたいです!」とノンタイトル戦だが念願のランキング入りが懸かったこの試合の重要性は本人が一番知っている。

対応力が勝負のカギ

 コロナ禍の影響で、昨年は10月に1試合戦っただけ。試合間隔が1年4ヶ月も空いたのは2016年11月にプロデビューして以来、最長だった。この試合で内藤はアマチュアキャリア46戦のホープ中井龍(22=角海老宝石)に判定で敗れて戦績を10戦8勝(3KO)2敗(1KO)とした。「リングに上がるまですごく調子も良かったし、初回はボクシングが出来たので自信があった。でも、2ラウンドに相手が変えてきたのに僕が3ラウンドに対応できなかった。総合力の差ですね。試合中に修正する力がなかった。途中ポイントを取られて焦りが出てしまって″倒さなきゃ″となってからは相手の土俵で戦ってしまった」と反省の弁が口をついた。アマチュアの経験がない内藤には、アマ経験豊富な相手に技術で勝ちたいというプロ叩き上げの意地もあったという。今回の走り込み合宿でも共に汗を流した八重樫氏からは「足を使って相手をさばいていれば」というアドバイスをもらった。試合前に想定した試合運びができなかったときにどう対処するか。頭と体の連動に微調整が求められる時にどう戦うか。11戦目の課題が見つかった。

ランカー入りを目指す!

 東日本新人王決勝で有岡康輔(三迫)に敗れて以来、約3年ぶりの黒星。その有岡は2019年11月の細川バレンタイン(角海老宝石)戦で敗れたのを最後に引退した。「有岡とはもう一度やりたかったですね」。内藤にはリベンジの機会さえ与えられなかった。これが勝負の世界の厳しさ。負けた借りを返すチャンスが巡ってくる方が稀なのだ。内藤は一戦一戦の重さを学んだのだろう。「9勝2敗になるか8勝3敗になるか、勝つか負けるかで大きく違いますよね。平凡な成績にならないようにしたいです。絶対に勝ってランキングを取りたいです」と熱い思いを語った。