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[海外試合結果]2021.1.24

世界スーパーバンタム級タイトルマッチ

 PBC(プレミアム・ボクシング・チャンピオンズ)と組むメイウェザー・プロモーションズが23日(日本時間24日)に、米国・コネチカット州のモヒガンサン・アリーナで2つのスーパーバンタム級世界戦を開催。
 WBO(世界ボクシング機構)スーパーバンタム級タイトルマッチ。王者アンジェロ・レオ(26=米)vs同級1位ステファン・フルトン(26=米)をメインイベントに、セミファイナルではWBA(世界ボクシング協会)スーパーバンタム級暫定王座決定戦、WBA2位ラエッセ・アムール(30=米)vsWBA8位ビクター・パシージャス(28=米)がセットされた。
 また、WBA世界ライト級暫定王者ローランド・ロメロ(25=米)が相手の体重超過により、代役エイブリー・スパロウ(26=米)を相手に暫定王座の初防衛戦からノンタイトル12回戦に変更され試合に臨んだ。

フルトンが判定でタイトル奪取
 メインイベントは初回、いきなり偶然のバッティングによりレオが左目上をカットするスタート。その後、近距離でのボディの打ち合いとなる展開から、中盤はフルトンが右アッパーを当てるなどペースを掴んだ。終盤に突入するとフルトンがジャブをヒットしていきながらさらに連打で前進してくるレオにチャンスを与えなかった。最終回も距離を潰すレオを捌いて終了。3-0(118-110、119-109×2)の判定勝利でフルトンが世界初載冠を果たした。
 全勝で新王者となったフルトンの戦績は19戦全勝(8KO)。初黒星を喫して初防衛に失敗したレオの戦績は21戦20勝(9KO)1敗とした。
アレームが4度のダウンを奪いTKOで暫定王座獲得
 WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦は、サウスポーのパシージャスに対して、アレームが2回にオーバーハンドライトを撃ち抜き先制のダウンを奪う。更に6回、今度は左フックでダウンを追加した。パシージャスは9回に疲労の見えるアレームにパンチを打ち込むも、続く9回に再び左フックを浴びて3度目のダウン。そして11回、逆転を狙って攻め込むパシージャスにアレームの右フックが顎に命中、フォローの左で4度目のダウンとなりレフェリーがストップ。11回1分TKO勝利でアレームが暫定王座を獲得した。
 アレームの戦績は18戦18勝(12KO)。初黒星を喫したパシージャスは17戦16勝(9KO)1敗となった。
ロメロがTKOで初防衛
 ロメロは初回開始30秒で左フックを決め、いきなりのダウンを演出。なんとか初回を乗り越えた技巧派スパロウは、3回には右ストレートをロメロに撃ち抜く。6回にスパロウは足を捻り、自ら倒れ込むアクシデントが発生。その後、この回残り40秒にスパロウがローブロー、故意とみなされ減点2が課された。そして7回、開始30秒ほどでスパロウ陣営が棄権を申し入れ、いきなりの幕切れ。ロメロが7回43秒TKO勝利となった。
 ノンタイトル戦となるも全勝を伸ばしたロメロの戦績は13戦13勝(11KO)。敗れたスパロウは13戦10勝(3KO)3敗とした。