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[試合後会見]2021.1.14

栗原慶太vs井上拓真! バンタム級ウォーズ!

世界へ突き進んだのは!?
 OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ、王者の栗原慶太(28=一力)対前WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級暫定王者の井上拓真(25=大橋)が14日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル.75」のメインイベントで行われた。
 "スラッガー"のニックネームを持つ栗原の強打が爆発したのか、それとも世界戦以来の復帰戦となる井上が王座を奪ったのか?観客はバンタム級超注目の一戦を固唾を飲んで見守った――。
井上拓真(大橋)が王座を獲得
 今年最初のタイトルマッチとなったOPBF東洋太平洋バンタム級王座は、暫定ながらも世界王座に就いた経験を活かした拓真のステップワークが光った。一方、チャンピオンの栗原は初回の偶然のバッティングによる左目上の負傷で歯車が狂った。ペースを握った拓真はギアを上げて序盤からリズムよくポイントを稼いだ。カウンターの左フックとアッパーを振り上げた拓真が、世界再挑戦をアピールした。
距離を保つことができた
 試合後、囲み取材に応じた井上は「自分のボクシングを徹底することがテーマだった。(栗原選手は)パンチが強いので不用意に入らず、相手の土俵に付き合わずに戦うことを心がけた。技術で魅せることができたと思う」と自らの出来に納得していた。
次につながる勝利
 会見に同席した井上真吾トレーナーは「今日はディフェンスと攻撃をしっかりと見せることができたと思う。成長した姿を見せて次につながる内容だった。今日は良かったと思う」と合格点を与えた。
 世界王座返り咲きを目指す井上は「もう悔しい思いはしたくない。尚(井上尚弥)だけが世界チャンピオンなのは、父も納得がいっていないと思うので結果を出していきたい」と決意を口にした。

 大橋秀行会長は「今日の試合でIBFランキングも上位にくると思う。これから視野を広げて考えていきたい」と全力でサポートしていく。
強さを見せることができた
 リングサイドで観戦した井上尚弥(27)は「1年2ヶ月ぶりの再起戦で、栗原選手との対戦でしたので不安な気持ちもありましたが、結果はパーフェクトゲーム。拓真は拓真のボクシング。これが井上拓真の強さ。あとは倒すまでの流れを掴めばもっと伸びる。兄弟での世界王者目指して頑張っていきます」とコメントを寄せた。
採点表