ボクシング興行はガイドライン強化で継続
JBCとJPBAによる新型コロナウイルス対策連絡協議会が8日、オンラインで行われた。今年最初の協議会は政府の緊急事態宣言の発令を受けて、今後の興行運営とジムの営業に関して話し合われた。
今回緊急事態宣言が発令された東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県での興行の開催は、医療機関(ICUと救急車)の確保が絶対条件となる。試合当日であっても、医療機関の確保が出来なくなった場合には、興行は中止される。これに加えて、緊急事態宣言が解消されるまでの間、有観客の場合には興行の終了時間は午後8時厳守。無観客の場合にも午後8時終了が望ましいとした。このため、試合開始時間を早めるなどの対策が求められる。ただし、今後、政府や各自治体からさらなる要請や緊急事態期間が延期された場合には、これに準じた対応がなされる。
14日に予定されているフェニックスバトルは、有観客で開催されることが伝えられた。試合開始時間は再調整される。出場選手のPCR検査は試合の2日前に行われる予定で、チーフセコンドとサブセコンドの抗原検査は試合の当日に行われる。
今回の緊急事態宣言に該当する1都3県は東日本ボクシング協会が管轄している。昨年、東日本協会ではコロナ禍の影響を受けて発生した試合会場のキャンセル料は同協会が補填することを決めているため、今回の緊急事態宣言を受けて発生する試合会場のキャンセル料についても東日本協会が同様に対処する。具体的には、後楽園ホールに関して、昨年、開催を予定していた興行が日程を延期した場合には、後楽園ホールとの取り決めで、キャンセル料はかからなかったが、その延長開催の期限が今年1月までとなっているため、延期開催予定が今月の興行が再びキャンセルまたは、再延期となった場合は、キャンセル料が発生する。これに関しては東日本協会が補填する。
他地域(1都3県以外)から試合に出場する予定の選手に関して、希望者は試合をキャンセルすることが認められる。
政府によると今回の緊急事態宣言でも昨年と同様にスポーツイベントの観客数が制限される。収容人数の50%か5000人の少ない方が上限となる。8日午後の会見で小池百合子都知事より、イベント後の会食についても自粛要請があった。
ジムの営業時間に関しては、各自治体の要請に基づいて、それに準じた対応を求めるとした。今回、緊急事態宣言が発令された1都3県は、午後8時終了を基本とする対応が予想される。
また、この日、神奈川県内にある日本プロボクシング協会加盟ジムに所属する20代男子選手がPCR検査で陽性判定を受けたことがわかった。現在、発熱の症状があり自宅待機中。発症時前にジムでの練習は行なっていなかった。