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[前日計量]2020.12.18

元王者の久高寛之に大橋哲朗がアタック!

左:久高寛之(仲里)と右:大橋哲朗(真正)が激突
 元日本スーパーフライ級王者で同級1位の久高寛之(35=仲里)と2018年全日本スーパーフライ級新人王の大橋哲朗(22=真正)が18日、大阪市内の病院で前日計量とPCR検査に臨んだ。
 両者は、明日の19日にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催される「REAL SPIRITS.70」のメインイベント、バンタム級8回戦で対戦。試合は真正ジムYouTube公式チャンネル「BOXING REAL」で第1試合から全試合ライブ配信する。
  明日の決戦に向けて両者に電話取材で意気込みを聞いた。
49戦目のリングに上がる久高寛之
 200gアンダーの53.3kgで秤を降りた久高は「相手は若くてこれから伸びていく選手」と拳を交える大橋の印象を語ると、「サウスポーとの対戦経験もあるので問題ない」とコメント。
 昨年12月の日本王座挑戦者決定戦は引き分けの末、優勢点で下回り挑戦権を獲得することができなかった。久高は「前戦は1年ぶりの試合で手応えがあったが、自分の感じ方と採点のギャップがあった。今までのボクシングを変えるわけではないが、パンチの精度を高めて倒すボクシングを心がけたい」と意気込んだ。

 現在、日本1位の久高はここを勝って日本王座奪還、さらに世界へと突き進みたいところだ。しかし「この一戦に懸けている。この先のことはまだ考えていない」とキッパリと言い13歳下の大橋撃破に全力を注ぐ。
チャンスに闘志を燃やす
 一方の大橋は、リミットちょうどの53.5kgでパスした。勝てばランキングに入る大きな試合を迎えた。大橋は「勝てばランキングに戻れるが、それよりも一戦一戦勝っていくことが大事。実績のある強い選手に勝ちたいだけ」と下克上宣言した。

 昨年10月の日本ユース王座戦以来の復帰戦を行う大橋は、今回の試合に向けてメンタル面を強化してきたと語った。「明日は打たせずに打つボクシングで、誰が見てもわかる完璧な勝ち方をしたい」と静かに闘志を燃やした。大橋は、昼は雑炊とお弁当、夜は鍋を食べて勝負のリングに立つ。