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[電話取材]2020.12.10

スーパールーキー木村蓮太朗が魅せた!

右:木村蓮太朗(駿河男児)の3戦目
 静岡の所属ジムとして初の世界王者を目指す木村蓮太朗(23=駿河男児)が10日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナル60.0kg契約8回戦でサンダー照屋(25=平仲)と拳を交えた。
 スーパールーキーとして期待されているサウスポー木村は、3戦目で初の有観客で試合を行った。沖縄から乗り込んできた照屋と真っ向から打ち合うとポテンシャルの高さを見せた。
左ボディアッパーで決めた
 木村が後楽園ホールの観客に存在感をアピールした。サウスポー木村がジャブから左ボディアッパーを決めてペースを掌握。照屋も負けじと打ち合いにいくが、木村は真っ向から応戦するとテクニックを披露し打ち勝った。勝負が決まったのは4回。ボディへの削り合いから左ボディアッパーを決めてダウンを演出。ダメージが深い照屋を見てレフェリーが試合を止めた。
豪快に倒した
 試合後に電話取材に応じた木村は「左アッパーで散らして右フックから左ボディアッパーで決めた」とフィニッシュシーンを振り返ると、「初回からパンチが当たったので、倒せると思いガードが下がってしまった。一発だけストレートを浴びて4回から冷静に戦うことを心がけた」と冷静に言葉を発した。
 3戦目で初の有観客での試合に臨んだ木村は「やっぱりお客さんがいると気持ちがいい。楽しくできた」とこの時は声を弾ませた。
いつでも戦える
 7月にデビューした木村は3戦全勝(3KO)で2020年を締めた。「このような状況の中で試合をさせてもらって感謝している。アマチュアから転向した選手は、外国人選手との試合が多いが、自分は日本人とできた。大きな一歩になったと思う」と語ると、「来年はチャンピオンでもランカーでもいいので誰とでも戦っていきたい」と抱負を語った。
 A級初戦も圧勝した木村が2021年はフェザー級トップ戦線に殴り込みをかける!
左:村地翼(駿河男児)が攻め込む
 第2試合53.0kg契約8回戦では日本スーパーフライ級11位の青山功(31=セレス)と日本バンタム級19位の村地翼(23=駿河男児)が激突。中間距離でスピーディーな攻防を繰り広げていたが、村地がジャブでプレスをかけてワンツーを好打。青山は初回に偶然のバッティングで右目上をカットすると、7回に傷が広がり試合がストップ。負傷判定で村地が勝利した。
来年は上位ランカーを目指す
 熱戦を制した村地は「倒しにいけた場面もあったが、昨年9月に後楽園ホールでサルダール(フローイラン・サルダール(比)に倒されたのでその場面が頭をよぎってしまい、躊躇してしまった。ただ、今日勝てたことで少し自信を取り戻すことができた」と喜びに浸った。

 今回の勝利で日本王座挑戦圏内の12位以内を濃厚とした。村地は「まだ、チャンピオンの座には遠いと思うので、来年は上位ランカーを倒して再来年に挑戦できれば」と抱負を語った。