ボクシングモバイルニュース
[オンライン会見]2020.11.13

大阪に乗り込む吉田実代が必勝宣言!

2度目の防衛戦の吉田実代(三迫)
 WBO(世界ボクシング機構)女子スーパーフライ級王者の吉田実代(32=三迫)が13日、東京練馬区内の所属ジムでオンライン会見を開き、試合への意気込みを語った。吉田は、12月13日(日)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場、午後5時15分開始予定)で開催される「強拳ステージ17」のメインイベントで日本&OPBF東洋太平洋女子バンタム級王者の奥田朋子(37=ミツキ)を迎えて2度目の防衛戦に臨む。
 ジムを移籍し、これが初戦となる吉田は「アウェーでの試合で最初に話を聞いた時は『えっ!』と思ったが、今はその不安をかき消すような練習ができている。これまでやってきたことをリングの上で試すのが楽しみ」と決戦を心待ちにしていた。
ここで負けるわけにはいかない
 挑戦者の奥田は今年1月に、かつて吉田が保持していた日本と東洋バンタム級王座(世界戦の前に返上)を獲得。これが世界初挑戦になる。吉田は「よく動く選手で長身でリーチがあってやりずらそう」と相手の印象を語ったが、「身長が高い選手と戦うのはいつものこと。世界の強豪選手と戦っていきたいので、ここで負けるわけにはいかない」と王者としてのプライドを見せた。
三迫ジムに来て刺激を受けている
 吉田は、今年8月にチャンピオンを多く抱える名門・三迫ジムに移籍した。「熱量がすごくて目で見て学ぶことが多い。充実した練習ができている」と手応えを感じているようだ。これまでは出稽古に行くことが多かったが、同門で日本女子フライ級3位の鈴木なな子(21)や三迫ジムの男子選手との実戦練習で腕を磨いている。
闘うシングルマザーが大阪で魅せる!
 吉田とコンビを組む加藤健太トレーナーは「基本が出来てきたので、あとはメリハリをつけた攻撃と体が密着した時にどう対応するか。基礎練習をしっかりやっておけば勝てる」と勝利に太鼓判を押した。
 続けて吉田は「クリンチにならないような展開に持ち込みたい。負ける気はサラサラない」と意気込んだ。
 "闘うシングルマザー"として5歳になる愛娘を育てながら世界の頂点に上り詰めた吉田が、さらなる強さを追い求め新たな環境に飛び込んだ。「新しい発見があった」と語った吉田の進化した姿に注目だ。