ボクシングモバイルニュース
[オンライン会見]2020.10.28

中谷潤人が王道を歩む!

世界初挑戦する中谷潤人(22=M・T)
 WBO(世界ボクシング機構)フライ級3位の中谷潤人(22=M・T)が28日、オンラインでの合同取材に応じた。当初は、4月に行われる予定だったが、新型コロナ禍の影響で8月に延期になり、さらに日程が延びて11月6日(金)に後楽園ホールで正式決定した。
 待ちに待った世界戦を前に「たくさんの人々にサポートしていただき、最高の環境を作ってもらったので恩返しがしたい」と意気込みを語った。
 中学2年で「フライ級のチャンピオンになる」とボクシングを始めた中谷は、中学卒業と同時に単身米国に渡り武者修行。帰国後17歳でプロデビューすると、全日本新人王、日本ユース王座、日本王座と日本ボクシング界が作ったチャンピオンロードを着実に駆け上り、ついに世界の舞台に立つ。
 中谷は「4回戦から戦わせてもらったのは自分の中で大きなことで、タイトルを獲り自信をつけていった。世界チャンピオンになって4回戦から頑張っている選手に勇気を与えたい」と言葉に力を込めて、同級1位のジーメル・マグラモ(26=比)との王座決定戦での勝利を誓った。
リミットまで残り3㎏弱
 拳を交えるマグラモが10月22日(木)に無事に日本に到着し世界戦が正式発表された。大一番まで残り9日だが「フライ級リミットまで残り3kg弱」と順調そのもの。度重なる延期にコンディション調整が難しいのは言うまでもないが、「いつ決まってもいいように」と常に57kgをキープしていたという。
1日12ラウンドの実戦練習を行った
 あらためてマグラモの印象を聞かれた中谷は「手数が多い好戦的なタイプ」と話すと、「相手が懐に入る前に止める。良いイメージができている」とコメント。試合を想定して12ラウンドのスパーリングも3回消化したことを明かした。
 スパーリング相手はWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(28=BMB)、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(25=Ambitiom)、大湾硫斗(22=Ambitiom)と豪華なそのもので、マグラモとのスパーリング経験がある拳四朗からは「自分の距離を保てば勝てる」と勝利を後押しされた。
絶対に勝つ!
 15歳で米国に渡った時から指導を受けているルディ・エルナンデストレーナーは今回は来日しないが練習動画を送りアドバイスを受けている。
 「長身を活かしたボクシングをする。接近戦でも打ち勝つところを見てほしい。世界王者になると決めてから今年で10年目。11月6日は必ず世界のベルトを巻く」と必勝を誓った。