リピネッツvsクレイトンIBF暫定ウェルター級王座決定戦
米国・コネチカット州モヒガンサン・カジノで24日(日本時間25日)、IBF(国際ボクシング連盟)ウェルター級暫定王座決定戦が開催された。
元IBF世界スーパーライト級王者セルゲイ・リピネッツ(31=ロシア)がIBF同級5位カスティオ・クレイトン(33=カナダ)が暫定王座を争った。セミ格ではWBA世界スーパーフェザー級7位サビエル・マーティン(23=米)と同級4位クラウディオ・マレーロ(31=ドミニカ共和国)で、WBA(世界ボクシング協会)スーパーフェザー級挑戦者決定戦が行われた。
静かな立ち上がりとなった序盤、両選手ともにガードを上げるとリピネッツは攻め込み、クレイトンはジャブで距離を保っていく。リピネッツはプレッシャーをかけるとボディを中心にパンチをまとめた。対するクレイトンは入り際にアッパーを打ち込むなどで対抗した。終盤に入っても前に出るリピネッツ、下がりながらもジャブをヒットするクレイトンとポイントの振り分けが最後まで難しいラウンドが続き試合終了。判定は1者は115-113でクレイトンとしたが残りの2者が114-114としてドロー。IBF暫定王者は不在となった。
リピネッツの戦績は18戦16勝(12KO)1敗1分。一方のクレイトンは19戦18勝(12KO)1分とした。
WBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦はサウスポーのマレーロに対し、ジャブを放ったマルティネスの図式でスタート。前半はアクションの少ない展開となったが、マルティネスは連打でペースを掴んでいった。すると8回、マレーロが逆ワンツーの右ストレートでダウンを先取。再開後も連打で再び倒した。9回にはジャブで試合を立て直したマルティネスが、手数で挽回しながら最終回まで戦い抜いた。判定は3-0(115-111、114-112×2)で2度のダウンから立ち直ったマルティネスの勝利となった。
全勝で挑戦権を得たマルティネスの戦績は16戦全勝(11KO)。敗れたマレーロは29戦24勝(17KO)5敗とした。